ダンゴ石の作成

塊を作る様な打ち方だよ('-')ノ

先着、消去、悪化、引っ張りに続きまして、
今度はダンゴ石の作成。

ダンゴ石は、自分の石が密集する場所を目掛けて固めるような感じに打ちます。
いきなりですが、変な盤面

オセロ・ダンゴ石

こんなんがあったとしましょう。
これ、黒か白、どちらが打ちやすそうですか?
打てる箇所数を見れば分かるはず!

正解は黒です。
打てる箇所数がX打ちを除けば12箇所もあります。
対する白はX打ちを除くと4箇所しかありません。

オセロは終局間際までは石の少ない方が有利と言われますが、
必ずしもそうではなく、
打てる箇所数の多い方が有利である場合が多いのです。

ダンゴ石を作ると、自分の石が密集する分、相手の石は分散しやすい配置になります。
相手がそのダンゴを潰そうとすると、大量取りになりやすいのです。
逆にこちらは分散した石を少しずつ潰していけるので、取る石は少なくて済みます。

オセロ・ダンゴ石

これは、黒の方が石数多いですが、白打ちにくいものです。

他に色々ダンゴ石の作り方を紹介する。
定石で紹介しようかなーと。

有段者(縦取りぷれいやー)であれば、
以下の配置を見て何の定石か分からないはずがない!(笑)

①花形(ローズビル)定石

これが最もメジャーな定石。大会でも超高頻度で見られます。
この黒c5がダンゴ石を作っています。

空きマスにむき出しになる打ち方ですが、
不思議なことに、白はこのむき出し部分に手を付けられない。
白の最善手はb3なんですね。(他にb4、b5も有力です)

②ノーカン定石

花形定石と並んで、超メジャーな定石です。
こちらも、まあ黒石が一つに繋がるのでダンゴ石化とは言えますが・・・
どちらかと言うと、白のe3を消去する手ですね。

③ブライトウェル定石

これも花形やノーカンほどではないが、打たれる候補の定石です。
黒e3着手によってこれもダンゴ石が出来ます。
f5に孤立した黒があるのと、次の白はf3に中割りがある分白がやや有利になりますが、
この先の展開は沢山あり、黒全然戦える形です。

④Leader's Tiger(ビン)定石

リーダーズタイガーと読みます。
これも黒e6によってダンゴ石を作れます。
長年の研究によってこの手も若干白有利と言われるようになりました。

次の白は一石返しと化したb3が最善手ですが、f6に打つ人も多い。
f6がビン定石と言われ、これはほぼ互角の打ちあいになります。

⑤牛→白大量定石

序盤は少なく取れ!
と言う教えを完全に無視した打ち方で、6手目にして白3石と大量に取ります。

一見悪手?と初心者は思ってしまいがちですが
白ダンゴ化し、次黒がどこに打っても白に中割りの手があり、結果的にほぼ互角くらいになります。

黒がこの定石を完全にマスターしていると、
黒の方がやや打ちやすくなるが、
白もあまり気にせずどんどん打って構わないかと思います。

ちなみに図11の黒g4は引っ張りの手ですね。


関連ページφ(・ェ・o)