オセロ大会は近いレベルの人と当たる仕組み=スイス方式とは?

オセロの大会に出てみたいけど…
負けばかりで終わるのは誰だってイヤですよね?

大会って16~30人くらいは参加するのですが、全員とは対局しません。
せいぜい5~7人くらい。

じゃあひょっとして「全試合でツワモノと当たることだってあるんですか?」
など、不安なこともあります。

この答えですが、

  • 勝てば勝つほど強い人と当たりやすくなる。
  • 一方で負け続けると、同じく負け続けた人と当たりやすくなる。

オセロ大会、スイス方式
大会の案内を見ていると、よく書かれている「スイス方式」
これが一体なんなのかを紹介しますね。

大会が初参加の人向けに書いたけど、別に経験者も読んでくれて良いのよ!

 

スイス方式とは何か?

ざっくり言うと、
2回戦以降は、直前までの順位で近い人同士で当たる方式です。

スイス方式ルールでは次の法則によって、各回戦ごとに順位付けがなされます。
(参加者が詳細を知れないことが多い。)

  1. 勝利数が多い人が上位(引分けは0.5勝扱い)
  2. 同じ勝利数内では、石差合計が多い人が上位

(順位の決め方にはブライトウェル方式という方式もあります。後で補足します。)

つまりあなたが勝数を増やしていけば、同じような人と当たるため、ツワモノと当たりやすくなります。
逆もしかりですね。

1回戦負けで退場、なんてことはない

  • 勝ったら勝った者同士
  • 負けたら負けた者同士

で2回戦以降も対局していくため、トーナメントのように脱落することはありません。
勝利数によって段級位が認定されるので、最後まで楽しみましょう。

途中で帰ることもできますが、その場合は以後ぜんぶ不戦敗扱いになります。
急用で帰る人がたまーにいますが、基本見ないですね。

1回戦だけはランダムに当たる

一般的には無作為に選ばれて決まります。

ここばかりは誰と当たるか分からず、一回戦の組み合わせを見て…

  • 安堵する人
  • 優勝候補と当たって額が青線な人
  • 伝説級の高段者と当たる、ある意味ラッキーテーブルな人
  • 不戦勝になってショゲる人(参加者奇数のみ)

などなど、参加者の数だけ顔色があります(笑)
高段者同士が1回戦で当たると歓声があったり…

僕的には…
優勝候補と当たるのは「クジ運がいい」と感じますね。
初戦で負けても2回戦から挽回で優勝圏内に入れることもあるし…そこで初戦の相手とは当たらないとなれば、気分的に少し楽ですね。(そのまま連敗して沈没することもありますが)

ちなみに三段へ昇段した時は、1回戦で優勝候補と当たりました(笑)

次のような決め方をする大会もあります。

①受付No.順に配置していくケース

②連盟レートを参照するケース(似たレートだったり、格上VS格下になったり)

③遠方からの参加者が多い大会だと、1回戦は地元VS遠方で組まれることも?
僕の経験では京都オープン。GW中の開催なので遠方勢がおおい。

基本的には誰と当たるか分かりません。
1回戦は運要素が強いです。

基本的におなじ勝数の人と当たる?

上記のとおり順位が近い人同士=ほぼ同じ勝数の人と当たるようになります。

ただし1勝程度ズレて当たることもあります。

理由は
「同じ人とは2度当たらない」ための調整が入るから。

同じ勝数の人がピッタリ組めないことも普通にあり、例えば【3勝&石差最下位 VS 2勝&石差トップ】みたいな組み合わせは普通にあるからです。

とは言え、参加者がよほど少数でない限り【3勝0敗 VS 0勝3敗】のような極端なことはまず起こりません。

連敗が先行すると、ツワモノとは当たりにくくなる

冒頭のとおり

  • 勝ち数が増えるほど、同じ勝数をあげた強い人と当たりやすくなります。
  • 反対に負け数が増えると、同じく勝数が少ない人と当たるため、勝ちやすくはなります。

結論をいえば、参加者のレベルに近い感じの順位になりやすいです。それがスイス方式。

1回戦は運要素が強く、
2回戦もツワモノ同士の潰し合いに負けて、0勝1敗でツワモノと当たる…

このようなケースは往々にしてあるので大会前半は不安定さがありますが、後半はだんだんと順位=実力順に近づくため対局相手も似たレベルになります。

参加者の中で貴方が最弱クラスでもない限り、全敗・最下位になることはあまりないです。
なので心配せずに大会に参加しましょう!

 

では、どれくらいのレベルに達すれば、最下位の心配がほぼ皆無になるのか?

これは次の項目で、オススメの大会やオセロクエストを例にした目安レートを示しますね。

初めてオセロの大会に出てみたいけど、どの(レベルの)大会に出ればいいのですか? と悩む方に向けて、現有段者の経験を元に書いています。 出場してみたが最後、とんでもないハイレ

何で「スイス方式」っていうのか?

語源はスイスのチューリッヒで行われた、チェスの大会で初めてこの方式が使われた。
ということがキッカケのようですね。1895年のできごと。

とWikipediaには書いてありました。頭の片隅にでも置いておけば良いでしょう。
(正確には「スイス式トーナメント」と言うらしいです)

コメント