変化型で打つ?あるいは最善型で打つ?

極論は最善型の方が強いんです

オセロの定石をずっと身に付けて行くと、
こんな選択肢に直面します。

①途中でわざと変化させ、相手を翻弄する。
②ずっと終局まで最善を打ち続ける。

それぞれについて考えてみましょうか。

途中でわざと変化させ、相手を翻弄する。

俗に「変化型オセラー」とか「オフェンス」と言います。
序盤は定石を打っていき、途中でわざと定石を外します。
大体8~20手目くらいですかね?

定石集に載ってるやつとか、有名なBookは
多くのオセラーは知ってたりします。
だから、そのまま打ってもなかなか差を付けられないんです。

だから敢えて定石を外し、相手を未知の領域に誘いこみます。
予め、自分はその変化の先にある候補手を徹底的に身につけておきます。

ここで相手が知らない変化だとすれば、
相手は長考して打つ。自分はサクサク打つ
と終盤に向けて優位に運べます。

あるいは、相手が読んで打っても悪手を放ってくれるかも知れない。
だって未知の領域ですから。
(これより、相手側の好手が分かりにくい変化を選ぶのが有効だったりします。)

そしたら、そのまま押し切って勝てば良いのです。
しかも相手は未知のため、大悪手を打つ可能性も高く
終わってみれば大差で勝てることも多いです。

ずっと終局まで最善を打ち続ける。

俗に「守り型オセラー」とか「ディフェンス」と言います。

先ほどとは反対に、
自分からは殆ど変化させず、とにかく最善手しか打たない。
恐らく相手から先に変化してくるので、その後もずっとひたすら最善だけを打ち続ける。

相手はもちろん研究した上で打ってくるので、サクサク打ってくるはず。
一方こちらは読んで正確に打つことになります。

なので、時間的にこちらが追い詰められる形になり易い。

実際どちらが強い?

結論から言うと…
変化型の方が練習時間を要しない、変化があって面白い
守り型は膨大な練習時間を要する。しかし、最終的にはこちらが強い。

変化型を主語として話しますね。

変化型はこちらから定石をわざと外して相手を翻弄するため、
相手から長考に入ったり、ミスしたりする分、最初は優勢を維持しやすいんですよ。

だけどここで、一つの問題が生じる。

同じ相手に、同じ手は使えないと言うこと!

特に大会などで見せた変化は、
相手がそれなりの実力者なら、間もないうちに必ず対策してきます。
だから後日、同じ相手に同じ変化をすると、簡単に応じられてしまうんです。

変化すると、定石から外れるので、それだけ劣勢になります。
と言うことは、変化型をずっと続けていくと、
最終的には全ての変化に対して的確に対応されてしまい、そのまま劣勢になって負けます。

とは言っても変化の数は膨大なので、完全に対策されてしまうまでになるには、
相当の時間と対局数が必要になるかと思います。

変化型は変化する場所さえ決めておけば、その変化を分岐点にして
その先をメインにやり込めば良いので、比較的短期間で習得できます。

逆に守り型は、相手がどこで変化してくるか分からないので、
守り型で最強になるには、あらゆる変化に対して正確に対応出来るようにならないとダメです。
時間もかかります。

しかし、全ての変化に対応できるようになれば。
常に安定して勝てます。
常に最善手を打てば、相手から自滅していくので負けることがないのです。

とは言っても全てに対応するなんて、並みの人間には不可能だと思います。
おそらく、世界チャンピオンくらいじゃないでしょうか(笑)
ただ、有段者は皆これを目指しているのは事実です。


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