実戦問題・終盤2:相手の好手を防げないこともある
ぱっと見、相手にとって絶好手に見える箇所ってありますよね?
それを見た瞬間、何とかせねば!
と思うハズ。いあ思って当然。
しかし、何事も焦りは禁物ですよ。
そんな例題がコチラ。これも管理人が生で直面したものです。
貴方は白の立場です。
![上級オセロ実戦・終盤2](img/zyoukyu-syuuban2-1.jpg)
白番
どう考えますか?
8手くらい正確に読めれば、白勝ちを確信できる形になります。
この盤面、黒c2がぱっと見好手です。
だけどここで焦ってはいけない!
もしここで黒c2に打っても、
白にはd1という返し技があるんです。
(白d1打つと右上逆偶数っぽく見えるけど、左上も黒から打てない3マス空きなので問題ない。)
ちなみに、黒がc2に打つまでは白決してd1打ってはいけない!
説明しなくてももう分かりますね。右辺黒がウイングだし。
この黒c2を邪魔するのは困難なのです。
なのでここは、見方を変えて…
このように下辺に打ちます。
c8に打ちましたが、f8でもOK。形は少し変わるけど、同じウイング形になる。
ここで重要なのは、左辺がウイングであること。
上のように打つことで、
白下辺を捨てる代わりに、手数確保とウイング狙いX打ちが出来ます。
このやり取りは一本道に進むと思います。
白c8後、黒はd8以外打たないでしょう。
(d8以外なら、次白c7が強力だから)
白b8以後は黒c2か、g7でしょう。
どちらに打ってきても後の流れはほぼ一緒なので黒c2の場合で見てみます。
黒先にc2打っても、順番が変わるだけです。
白はここでb7、X打ちします。
黒もc2の余裕手を持っているが、黒c2に打ってきたら、白d1です。
これで通ってしまった黒のホワイトラインも斬れます。
一方黒は白のブラックラインを斬れず、白勝勢です。
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