実戦問題・終盤3:奇数理論をフル活用
白が自ら打てない奇数空きを作ると、
奇数理論が利き、黒量産して勝ちやすくなります。
しかし、折角このような空きを作っても、有効利用できるかどうか?
そんな局面に出くわすこともあります。
それが次のような局面。
貴方は黒の立場です。
終局まで読んでくださいね。
黒番
これはマイミクシイから頂きました局面を少し改造したものです。
より難易度を上げました(爆)
正解は、
黒d1→白パス→黒b8→白a8→黒h1→白b7→黒a7→白g2→黒h2→白a6→黒a5
これで黒6石勝ち。
終局まで読めなんて言われると、途端にヤル気喪失してしまいそうですが・・・
重要なポイントは一つです('-')ノ
右上部分を上手く処理すること。
まず初手は初級者でも分かるでしょう。
種も仕掛けもありません、d1です。
上級向け問題だし、d1以外の手が良いのか? いいえ、初手d1は絶対です(笑)
問題はその後。
ここで白パスなので、黒奇数理論に持ち込めます。
が、ここで安心はできない。
黒d1時点で石数が11石なので、量産することを念頭に置く必要があります。
左下がハイパー偶数であり、右上は白が打てない3マス空き。
ってことは予約が使えそうです。
黒b8に打てば、白はa8、b7と2回に分けて打たせることができる。
白が片方打って4マス空き状態になったら、
黒は右上のやり取りで白に手を渡して4マス空きの状態でb7に先着させられる。
そこで気になるのは右上の3マス空き。
この状態で、黒が手どまりを打つためにはぱっと見、
黒g2→白h1→黒h2
の手順を踏まないといけません。
まあ、この筋自体は良いことは良いんですが・・・
石数足りない感じがしませんか?
白にh1取られると、e1-h1は白で確定になります。
もっと良い処理方法がこの局面にはあります!
1行、2行の半分、h列を確定にさせる打ち方。
コレダーーー1、2、3
白にa8打たせたあと後、黒はg2ではなくh1に打ちます。
これで白は右上打てないのでb7しか打てない。
黒h1によって、右上はハイパー偶数になったけど、
次の黒a7が強烈! これで右上(g2)に白打てるようになる。
この時点で右上、左共に2マス空きで白番なので、黒奇数理論が利きます。
白g2後に黒h2に打てば、1行、h列、2行の一部と沢山もぎ取ることが出来ます。
先に述べた「黒g2→白h1→黒h2」の手順だと、
1行のe1ーh1の4石は白に取られてしまいます。
大量勝ち出来る時はここまで考えなくて良いかもだけど、
僅差になりそうな時は、如何にして確定石を増やせるかどうかが勝てるコツです。
手筋メモ
予約
相手ハイパー偶数に相手から打たせる。
関連ページφ(・ェ・o)
実戦問題・終盤3:奇数理論をフル活用 (記事冒頭へ)
オセロで勝つコツ・必勝法(上級者向け) (一つ前・一覧ページへ)
オセロ&リバーシの勝ち方・必勝法 (TOPへ)