天王山を発生させる
「天王山を取る」という言葉にはもう慣れましたでしょうか?
お互いにとって好手となるマスのことで、基本先に取ってしまった方が有利になる手のこと。
取るか取られるかによって戦況が大きく変わる。
オセロの場合、両者にとって好手な場所が発生した場合は、
先に打ってしまう方が相対的に2手分得できるのでこの差は大きい。
ここでは天王山作成のちょっとした応用で
あえて天王山を作るというもの。
天王山は先に取った方が良いのですが、
これは言いかえると・・・
取らないと不利になる。
つまり、やや強制力があるんです。
あえて天王山を作り、相手に取らせるのですが、
天王山を作った時に、自分にとって有効な種石を作れるような手を打てば、
これはまた好手になることがあります。
良くある例がこんなんです。
黒番
ここで黒の構想は…
d7は白にとって好手である!
この手をどうにかしたい!
先着するなら黒d7だけど、
すぐにd7に打つと上方向だげでなく、右上も取ってしまうので取り過ぎてしまう。
それに白e7が好手になってしまいますね。
次に…
白のd7を消去するなら黒a4だけど…
普通に白にa5で付け手されてしまいますね。
じゃあ、どうしますか?
こんな発想どうでしょうか?
先に黒e7に打つ!
元々d7は、
白にとって好手の場所で、黒にとっては微妙な手だったのですが…
黒e7に打つことで、d7は両者にとって好手に変貌します。
つまり、天王山化します!
すると、次の白はd7を見捨てるわけにいかなくなり、打つ可能性が高くなります。
(まあf7に打たれるかもしれないけど…)
で、白にd7取られても、黒には次の好手があります!
それがb4ですね。
先ほどの黒e7によって、黒はb4に打てるようになりました。
白は黒のb4を消すためにはd8とかf8に打たないとダメで、これは流石に悪手過ぎます。
なので白がd7に打った隙に黒はb4を取れるんです。
なかなか読まないとダメっしょ?
相手に強制させるシリーズのなかでも少し難しいですが、
上級者になるためには必須項目ですよ。
- 強制力のある打ち方
- 相手に強制させることの利点
- C打ちを含む辺確保型へ付け手
- 片方C打ち型の穴に仕掛ける
- 片方C打ち型の穴に打ち隅を取らせる
- 置き打ち付け手
- 天王山を発生させる
- ウイング・ブロックに付け手し、隅取り強制
- 双方C打ち形の穴に打ち、隅取り強制
- 爆弾の招待
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