オセロの四大定石の一つ、牛定石をずらーっと書いていきます。
白縦取りに関しては「ウサギ or 虎 or 猫」という選択肢があるのですが、斜め取りの場合は99.5%牛系だけです。
定石を初めて取り組む方は、リンク先もご覧くださいね。定石ページの見方を書いています。
カッコ内の数字は何手目で変化するのかを記載しています。
奇数だと黒、偶数だと白からの仕掛けというのも分かりますね。
⑿快速船の基本形を覚えよう 🔰
▼▼牛→快速船間の変化定石
⑹白大量取り、石橋流、ヨーグルトプリン
⑺こうもり定石、戦車定石
⑻カヌー定石、沈没船、逆沈没船、丸岡流
⑼ヨット定石、飛行機(谷口流)
⑽幽霊船
牛定石ツリー(早見表)
定石名をクリックすると、該当の見出しへ移動する箇所があります。
濃い方が高頻度
(0)牛系 → 4手目まで
(1)牛系 → 牛定石系
(0)牛系 → 飛び出し牛系
(0)牛系 → ヘビ系
斜め取り、まずは4手目まで
- 牛定石・基本形 🔰
これから牛定石を始める方は上のリンクから。
白が2手目でナナメ取りをしたならば、4手目までは99.8%くらい確定的に進みます。
まずは骨組み…と言っても4手目までなので簡単に覚えられると思います。
実質黒の5手目が開幕みたいなものですが、それは↓の続きで紹介しますね。
牛定石系→まずは快速船の一般系を覚えよう
- 牛定石→快速船 🔰
黒5手目は9箇所とも定石名がついている「人生の巨大な分岐点」。
牛定石はその中でも最も人気で即ミスをしにくく(飛び出し牛やヘビに比べて)、初心者~上級者まで幅広く打たれます。
黒、白どちらを持つ場合でも優先的に取り組みたい定石群ですね。
人気ゆえに定石名がついた変化は多いですが、ベースは快速船、途中いくつか枝分かれ的に変化があるのが特徴です。
枝分かれに関しては以下↓↓で紹介しています。
白大量取り、石橋流、ヨーグルトプリン
①白大量取り
★★☆
②石橋流
★☆☆
③ヨーグルトプリン
★☆☆
黒の牛定石に対する最速での白変化。
その中でも比較的打たれやすいのは白大量取り。
「序盤から石を沢山とるのは不利」というオセロの常識に反するけど実は互角な進行だったり。
石橋流やヨーグルトプリンは少数派。
こうもり定石、戦車定石
①こうもり定石
★★★
②戦車定石
★☆☆
牛定石後の黒からの早い変化。
牛からは快速船が人気な傾向だけど、こうもり定石も人気。
中割りや種消しなど、オセロの基本的な手筋に近く扱いやすい。
戦車定石は、形が戦車そっくり。
昔はマイナーだったが、最近は上級者中心に少し勢いがある感じ。
やや分かりにくい変化が多く、研究量がモノを言うやつですね。
カヌー定石、沈没船、逆沈没船、丸岡流
①カヌー定石
★★☆
②沈没船
★★☆
③逆沈没船
★☆☆
④丸岡流
★★☆
白からの候補が多い局面。
評価値だけみればカヌー定石(+0)が最善手ですが、実は黒からの返しが非常に多いためか、評価値の割りには白やや少数派。
打ち易さなら快速船なので、こちらは-2評価だけど多数派です。
他は沈没船、丸岡流を打つ人がチラホラいる印象。
逆沈没船は開放度的によくないからか少数派。
ヨット定石、飛行機(谷口流)
①ヨット定石
★★☆
②飛行機(谷口流)
★☆☆
- 飛行機(谷口流)
黒からの変化。
ヨット定石
快速船とよく似た進行があるため、セットで覚えやすい。
ぶっちゃけ序盤での評価値はそう変わらないです。
飛行機
少数派だけど、個人的には白の対応やや難しいので黒もっと流行っても良いかなぁーとは思う。
幽霊船
①幽霊船
★☆☆
- 幽霊船
白からの変化。
ココまで来るとe2で快速船になることが多いけど、d2もなかなか有力。
評価値だけ言えば白-4と若干不利めだけど、白からの変化がかなり多く仕掛けやすい変化。
飛び出し牛系
牛定石と一路違う形。
違いはこれだけですが、牛定石とは打って変わって、僅かなミスが詰みになるケースが少なくない定石。
双方危険定石なんて呼ばれ方もします。
ミスが危険な理由は中辺に打つからでしょう。
中辺に自分が打つ=辺に相手から打てるタイミングができるのですが、辺は打ち方次第で手数を稼げるから。
つまり相手に辺でズバズバ手数稼がれないように注意して打たないといけない、という感じです。
同じことは後述のヘビ定石に言えます。
白裏大量、裏石橋流、裏ヨーグルトプリン
①白裏大量
★★☆
②裏石橋流
★☆☆
③裏ヨーグルトプリン
★☆☆
裏こうもり、岩崎流
①裏こうもり
★★★
②岩崎流
★☆☆
野いちご、裏ヨット
①野いちご
★★★
②裏ヨット
★★☆
ヘビ系
コブラ定石、つちのこ定石
①コブラ定石
★★★
②つちのこ定石
★★★
砂ヘビ
①砂ヘビ
★★★
マムシ定石
①マムシ定石
★★★
②バシリスク大量取り
★★☆
バシリスク大量取り
①マムシ定石
★★★
②バシリスク大量取り
★★☆
バッファロー定石
①北陸バッファロー
★★☆
②丸岡バッファロー
★★☆
②谷田バッファロー
★★☆
その他
⑤たぬき定石
★☆☆
⑥裏たぬき定石
★☆☆
⑦裏ヘビ定石
★☆☆
⑧ロケット定石
★☆☆
⑨暴走牛定石
★☆☆
実は白持ちなら縦取りの方がいい?
ここまで紹介しておいて言うのもアレですが…(笑)
とある指導者は、白持ちなら斜め取りよりも縦取りの方が良いよ~。と薦める人も結構います。
で、僕も縦取りから始めました。
理由は5手目の黒候補が多すぎるから。
上図のように5手目黒は9通りの打ち方があり、ぶっちゃけ黒が何打ってくるか分からないです。
牛や飛び出し牛、ヘビ定石辺りは対策必須だし、バッファローや狸、裏狸、裏ヘビも打たれるかもしれない。
(流石にロケットや暴走牛は極少数派ですが)
あとは5手目という超序盤である点。
序盤は石の配置数がすくなく一手による変化が大きいため、読みで正確に打つことが難しいんですね。
どうしても暗記に頼らないと厳しい局面があったりします。
特に「飛び出し牛」「ヘビ定石」は一手のミスで手詰まりまで追い込まれるケースもあるため、暗記量も増えがち。
虎定石も変化は膨大ですが、5手目で一気に分岐…ではないです。
中盤に掛けてジワジワ変化が広がる分、一手緩くても極端に不利になりにくい。という特徴があります。
相手視点で見る:全般的に縦取り派が多いため、縦を打っておくと自信が持てる
ざっくりですが、縦取り:斜め取り=6:4くらい(7:3までは行かないかなぁ?)というくらいの比率でしょう。
逆に相手が白持ちなら、縦取りをすることが多めです。
ということはコチラも縦取りで慣れておくほうが良いですね。
当たるケースが増えるから自信を持って打てる試合が増えるので。
まずは多数派に流れよう。
白斜め取りがダメとは言ってないよ
黒5手目に対して幅広い対応力が求められますが、数手進むと暗記に頼る場面はすくない傾向になり、読み主体で打てるケースが多いかなぁという印象ですね。
序盤こそ覚えるのが少し大変ですが、そこを乗り切ると面白い中盤戦になる傾向にあります。
実際、縦&斜め両方打つ人に聞いてみたら「斜めの方が面白い」という反応も多かったり。
余力があればどんどん遊んでみてください。
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