一方向返しを初心者向けでやりました。
自分の石を序盤から増やしすぎないための手法ですね。
しかし、2方向返しになっても好手になる例はもちろんあります。
2方向を返すため、取る石は必然的に多くなりがちですが、
大量取りでも好手となる中割りが存在するのと同様、2方向返しでも有力な手はあります。
考え方は中割りと同じ
これも、中割りと考え方は同じです。
返した石が囲まれていると好手になりやすいです。
また実際例で見ていきましょう。
貴方は白の立場です。
2方向返せる中割りで、良さそうな場所ありますか?
正解はこれ。
白b5ですね。
返した石はc4、c5の2石で、どちらも綺麗に囲まれていますね。
1方向の中割りと同じく、返した石が綺麗に囲まれていれば好手になりやすいです。
2方向返し+大量取りと言う打ち方もある
これも大量に取ってしまいますが、返した石が囲まれていれば良い手になり得ます。
例えば…
返す石は上方向にe6、e5、e4、
更に左上方向にd6、c5
全部で5石も取ってしまいます。
ですが返した石は綺麗に囲まれていますね。
厳密に言うと、e6の石はf7方向がむき出しになっていますが、
白のf7はもっとむき出し過ぎる悪手なので、殆ど気になりません。
(この後白d8と言う手はあるが黒f8辺りで対応はできる。)
同様に3方向返しでも有効な打ち方はある。
ただ、3方向返しともなると、悪手になりやすいです。
返す石をしっかり確認して打つ必要が出てきます。
一例を挙げると、こんな局面かな?
貴方は黒の立場です。
少し考えてみましょうか。
3方向返しになるのはこんな手。
黒e7によって、返した石はd6、e6、f6の3石。
e6の石はf7方向に、f6の石はf7&g7方向にむき出しになっています。
が、白にとって、f7は↑の通り良いとは言えない手だし、
g7はX打ちになってしまうので、白から反撃を受ける心配はしなくて大丈夫でしょう。
返す方向が多いと悪手になりやすい。
ただ、1方向返しよりも、2方向、3方向と返す方向が増えると、基本的には悪手になりやすいです。
1方向返しと2方向返し、どちらも打てる場所があると言う場合は、
例外は多々ありますが、1方向の方が好手にはなりやすく、そちらから検討する方が良いでしょう。
初級編で紹介する中割りは大体こんなもんです。
で、貴方が中割りを身に付けたと言うことは、当然ですが、相手も身に着けている可能性があります。
そこで、少し立場を変えて…
相手の立場で見てみよう。
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