オセロ最終盤での勝ち方「カウンティング」とは?

オセロでこのカウンティングとは…
文字通り数えること!
それだけです(’-‘)ノ

  • 序盤は少なく、中割りを意識する。
  • オセロは打てる箇所数が多い方が有利になりやすい。
  • 隅(角)は狙う!

など色々な戦術があるのですが、
特に終盤の2~4マス空きくらいに差し掛かると、
如何に沢山石を残すか?

これが非常に大事になってきます。
特に僅差の終盤となった時は、

  • しっかり数えて正しく打ったことで2石勝ちできた
  • 適当に打ったら2石負けした。正確に打っていれば勝ててた

と言う結果になることも多いです。
考え方自体は非常に簡単なので身に付けておこう。

 

2マス空きの場合のカウンティング

まずは最も簡単な例題、2マス空きです。
こんな局面。

貴方は黒の立場です。
オセロ終盤戦術「カウンティング」とは?

終局までの打ち方は、

  • 黒a7→白a8
  • 黒a8→白a7

この2パターンです。
それぞれ考えてみましょうか。

黒a7から打つ場合

現状、黒は29石あります。
ここでa7に打つと、返す石は上、右上、右の3方向。

  • まずは着手した石も加算されるので+1
  • 上方向は4石
  • 右上方向は1石
  • 右方向も1石

全部で7石取れます。

次は白です。
ここで、a列は全部黒になったので、こちらは白には取られません。

また、相手の着手した石自体は、これで黒の数が減るわけじゃないので、カウントしなくてOk。(わりと重要)
黒が白に返された分だけを数えましょう。

白に返される石数は…

  • 右上方向に1石
  • 右方向に1石

合計2石です。

つまり最初29石、黒a7で36石、白a8で最終的に黒は34石になり、勝ちです!

黒a8から打つ場合

同じように数えてみましょう。

黒a8によって取れる石は…

  • 着手した石で1石
  • 取るのは右上方向のみで2石

合計3石です。

次に、白はa7によって取られてしまう石数を数えます。
返す石は右方向のみで2石です。

結果、黒は29+3-2となり30石になります。
残念ながら負けです。

つまりこの局面では黒a7が正解になります。

問題のためにわざと設定したようにも見えますが、
黒隅(角)を取ると負けてしまいます。

このように終盤は隅(角)を取れば負けるようなケースが珍しくないです。

特に2マス空きまで来れば、数えれば簡単に分かると思うので、必ず数えるようにしよう。

3マス空きの場合のカウンティング

では少し難易度を上げて、3マス空きのケースです。

貴方は白の立場です。

どこに打つと良いでしょうか?

これも打ち方の総数は

  • 白f1→黒g1→白h1
  • 白f1→黒h1→白g1
  • 白g1→黒h1→白f1
  • 白g1→黒f1→白h1
  • 白h1→黒g1→白f1
  • 白h1→黒f1→白g1

この6通りが存在します。

とりあえず、現段階ではこの6通りにおいて数えてみましょう。
難しかったら、上盤面の「Put」をタップして見てください。実際に打つことができるようになります。

 

では結果です。
まずは、現状の白の石数を数えておきましょう。
全部で25石あります。

この時点で、勝つためには33石以上、つまり最低でも8石は取らないといけない。
ってことを念頭に置いておくと良いでしょう。
(白→黒→白と打って8石差を埋めないと行けないので、結構取る必要があります。)

では、実際に数えてみましょう。

  • 白f1→黒g1→白h1 →白34石(勝ち)
  • 白f1→黒h1→白g1 →白35石(勝ち)
  • 白g1→黒h1→白f1 →白32石(引き分け)
  • 白g1→黒f1→白h1 →白31石(負け)
  • 白h1→黒g1→白f1 →白29石(負け)
  • 白h1→黒f1→白g1 →白32石(引き分け)

白の1手目が区別しやすいように色分けしました。

白の1手目に対して、黒は石が多く残る方に打つ前提と考えるべきで、
この場合白はf1に打つのが正解です。
黒どちらに打ってきても白の勝ちです。

他の白初手g1、h1は黒に正しく打たれると負けます。

それ以上の空きの場合は?

では4マス空きになったらどうなるのか?って話です。
一応、全ての空きに打てるものと仮定すると、打ち方のパターンは全部で24通りになります。

これは4の階乗に相当するんですね。
(高校数学で習ったと思います。文系も習ったと思います 爆)

4マス空きでの打ち方は4通り
次は3マス空きになるので3通り
続いて2マス空きになるので2通り
最後は1通り

4マス空きならこれらを全てのパターンとなるため、4×3×2×1=24通りとなります。

同じように計算していくと…

  • 5マス空き:5×4×3×2×1=120通り
  • 6マス空き:6×5×4×3×2×1=720通り
  • 7マス空き:7×6×5×4×3×2×1=5040通り
  • 8マス空き:8×7×6×5×4×3×2×1=40320通り

はて、これ全部数えるの?
まず無理ですよね。日が暮れます。

先の話にはなるんですが、有段者レベルだと、局面にもよりますが6~8マス空きくらいなら、正確に打ってくる人も普通に居たりします(笑)

じゃあ、本当に40320通りも全部読んでらっしゃいますの??
ってなるんですが、そんなハズはありません。

では、ちょっとこの局面を見てみましょうか?
貴方は白の立場です。

白f1に打ってみました。
次黒番ですが、黒はh1に打つことが出来ず、g1しか打てません。

つまり、白1手目でf1に打つと、その後は黒g1→白h1の1通りしかないんです。

さらに、白初手h1に打つと…

この場合も黒はg1しか打てません。
白1手目でh1に打つと、その後は黒g1→白f1の1通りしかないんです。(この場合2石負けになりますが。)

白初手g1の場合は2通りあります。

3マス空きの局面ですが、このように打てない場所と言うのも結構あります。
上で示した【空き数】の階乗というのは、あくまで最大数であり、通常はそれより少なくなることが多いです。

明らかに論外な場所が結構あるよ

流石に2~4マス空きくらいの終盤になったら、上のように一つ一つ数えた方が良いことも多いですが、
8マス空き程になると、まだまだ手筋で考えるべき局面と言うのも多いです。

この辺は、これから先、色々な打ち方を身に付けて行くと、しぜーんと身についてきます。

「明らかに無い」と言う着手場所も割とあるので、8マス空きだからと言って40320通りも数えないといけない。
なんてことはそうそうないでしょう。

現状はとりあえず、2~3マス空きくらいは損しないようにしっかり数える。
ってことを実践すれば大丈夫です!

 

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