オセロの四大定石の一つ、兎定石の一覧をずらーっと書いていきます。
兎定石は、黒1手目f5に対し、白がd6と縦取りしてきた場合に、
黒が3手目でc5に打つものを総称して兎定石と呼びます。
兎定石の特徴として、
同じ縦取りの虎定石と比べると、こちら兎定石は、最序盤での変化が比較的少なく、
10手目までは兎基本定石(=ローズオープン)の進行になることが多い。
11手目で黒が、
- シャープローズを打つか
- フラットローズを打つか
- あるいは手塚システムへ派生するか
大雑把には40%:35%:25%くらいの確率で分かれる。
(以下、シャープはS、フラットはFと略します。)
黒持ちで兎定石を打てば、白は途中変化の候補が虎定石ほど多くないので、
Sローズ若しくは、Fローズ定石辺りを知っているだけで、そのまま覚えた通りに打てることも多い。
「よって、初めて定石を覚えようと思うんですが、どれから始めたら良いですか?」
と言う問いに対して、
「変化が少な目な兎定石から覚えると良いよ」と言う流れは割と多い。
故に、統計的には上級者よりも中級者の方がよく打つ傾向にはある。
ウサギ(兎)定石、定石ツリー
(各定石の紹介はツリーの下から記載するよ。)
ウサギ(兎)定石一覧
シャープローズ定石
- Sローズ・基本形
- Sローズ・最善型(=爲則ローズ)
- Sローズ 15-b6型(爲則ローズVer2)
- Sローズ 15-g5型(爲則ローズVer3)
- Sローズ・13-e7 兜割り型
- Sローズ・13-g6 ローテーション型
- Sローズ・13-g5 ローテーション型
フラットローズ定石
- Fローズ・基本形
- Fローズ・13-g5 ローテーション型
- Fローズ・13-g5 ローテーション型 19-e2変化
- Fローズ・13-g5 → 横中割り型
- Fローズ・13-e7 兜割り型
- Fローズ・13-g6 (村上流)
手塚システム
馬定石
鶴定石
Shaman定石
雪うさぎ/井上流
- 雪うさぎ/井上流・基本形
- 雪うさぎ 9-g4→13-d7型
- 雪うさぎ 9-g4→13-f7型
- 雪うさぎ 9-d7→11-e7型
- 雪うさぎ 9-d7→11-f7型
- 井上流・最善型
- 井上流・10-f6変化
- 井上流・10-c7変化
横うさぎ定石
Ralle定石
大和久流
たまうさぎ定石
三村流
野兎定石
変化のパターンが虎定石より少な目?
冒頭でも述べたように、ウサギ定石は虎定石に比べて、変化手が少な目である。
割と高めの頻度で兎基本定石に進み、そこから
- Sローズ
- Fローズ
- 手塚システム
に分岐する。
ちなみに兎基本定石までの変化手はいくつかあるが、割とよく見かけるのは
- 馬定石(黒5-d3)
- 井上流・雪ウサギ(黒7-e6)
- 横ウサギ(白8-g5)
辺りですね。
それ以外はそこまで見かけないと思う。
変化が少な目なので、定石を初めて身に着ける方にも取っつき易いかな?
一方で有段者レベルになってくると、コチラよりも虎定石の方が打つ傾向へとシフトしていく。
兎定石よりも互いに変化手が多く、序盤の定石をしっかり身に着けて行けば、それだけ変化の候補も増えるため、仕掛けられる箇所が増える。
勿論相手から変化してくる場合もあるので、しっかりついていく必要はある。
あと、初心者キラー的な定石でもある。
冒頭でも盤面で紹介した、序盤の進行。
白の4手目ですね。
最善手はf4だが、ここだけ2石返しであり、他は1石返しである。
で、初心者が身に着ける戦術として、序盤は少なくとる事を意識しようと言うものがある。
つまり、「序盤は少なくを徹底」そして「定石をまだ知らない」と言う層にはこの時点で優位に立てる場合もある。
そういう意味で、まだ初心者とマッチングする機会も割とある中級者層に人気の定石なのかもしれない。
白が4手目でf4以外に打ってきた場合の対応は、また別途記載しようと思います。
ウサギ定石は分岐は少な目だけど、知ってないと最善は少し難しいですからね。
コメント
オセロ初心者です。勉強させていただいてます。
Sローズ15-g5型が、Sローズ15-b6型に繋がっており閲覧できないです。修正よろしくお願いします。