オセロ牛定石。4手目までは簡単、5手目の黒は候補多数!…ということは??

白が斜め取りを選択した場合、牛系進行となります。

イメージとしては4手目までは決まった流れ(99.5%くらい)
5手目の黒番でたくさんの変化があり、ここからが開幕のような雰囲気です。

この記事では4手目まではサクっと紹介し、5手目についてを紹介。

また黒持ち、白持ちそれぞれについて、この定石との付き合い方をざくっと紹介します。

 

牛系、4手目まではこうなっています。

4手目でこの形になります。

オセロ・牛定石
または
オセロ・牛定石

2通りありますが、実は向きが違うだけで盤面自体は同じです。

ではまず、進め方をサクっと見てみましょう。

実は変化があるのは3手目だけ

実は牛系4手目までで違うパターンに派生するのは、黒の3手目だけなんですね。

オセロ・牛定石
ココです。

★が牛系の手順ですが、他に3箇所打てます。
が、①②③に打たれることはほぼ無く、忘れて良いレベルに近い。

理由はe6が分かりやす過ぎる中割りだから。
これ以外は外側に打つため開放度的にとても悪いですからね。

オセロのコツを少し知り始めた人なら、まず間違いなくe6に打つでしょう。

e6以外を研究している上級者も希少種レベルで居る…かも知れませんが、確率は極めて低いです。
(対初心者への対応として2~3手先くらいまで抑えておけば問題ないでしょう)

一応ですが黒3手目d3→次の白f4に打つ手順は「Wing Variation」、
黒3手目c4→次の白f4に打つ手順は「Semi-Wing Variation」という定石名はついています。(忘れていいです)

Wing Variation

Semi-Wing Variation

4手目はどちらに打っても同じ

オセロ・牛定石

白4手目は2箇所しか打てません。
どちらに打っても向きが違うだけ。配置は同じなので実質1通り。

他サイトや書籍の標準に合わせて、このサイトでもf4で統一します。

d6に打つと、右下対角線を軸にした線対称な配置になります。

これがまあまあ曲者で、暗記に頼ってしまうと向きが変わって混乱するかも?
一応注意したいですね。

5手目:黒は一つでOK、白は一通り対応?

いよいよ5手目。
ここで黒の打てる箇所数は9にもなります。

一つ暴走気味な手(笑)がありますが、いずれも打たれる可能性がある分岐点。

そう、黒視点ならばここから1種対策するだけで白の対斜め取りは戦えます。

一方白視点ならば、幅広い対応が求められます。黒がどこへ打ってくるか分からないから。

打たれやすさ?

僕の経験上、番号は打たれやすさの順を表しています。
⑤~⑦辺りは適当ですw

「白持ちの斜め取りって大変そうですねー(´・_・`)」
で終わらせたくないので、打たれやすさを示してみました。
身につけるに当たって優先順位がある方が取り掛かりやすいでしょ。

説明は黒視点です。

  1. 牛定石:互角形勢で最も人気のある定石。定石の幅も広い。定石から外れても極端に不利になりにくく、初心者から上級者まで幅広く打たれる印象。
  2. 飛び出し牛定石:互角形勢。牛定石とは一路違いなだけだが、僅かなミスで一気に形勢を損ねるリスクが双方にあるため、上級者向きと言われる。
  3. ヘビ定石:こちらは黒-2と僅かにマイナス。飛び出し牛と同じく僅かなミスが命取り(まさに「ヤブをつついてヘビを出す」)な定石。こちらも上級者向け。
  4. バッファロー定石:打たれる頻度は中程度。定石として確立されたものは少ないが変化は結構多く力戦勝負になりやすい。無理やりな手もあるが、極端に不利になる手はあまりない、名前に反して温和な定石。
  5. ⑥ ⑦狸、裏狸、裏ヘビ定石:評価値-4ということもあり、あまり打たれない。確かに正確に応じられると黒やや苦しいが、マイナーなぶん白側も対策が手薄になりがちで、研究量次第では優位に立てたりもする。
  6. ロケット定石:こちらもあまり打たれない。黒は飛び飛びのマスにしか打てない=打ちにくい状態が長く続く一方、白は打ちやすい。よほど研究好きでない限りあまり打たれない。
  7. 暴走牛定石:対斜め取り最強(笑)とネタにあがる定石。いきなり無謀のX打ちをするため打つ人は極少数、または対初心者へハンデ目的で打つ人もいる。ちなみに白すぐに隅を取るのは盤面最悪手だったりする。

ざっくりこんなもんです。
まずは高頻度で打たれる①②③辺りを覚えると良いでしょう。

安定な定石と危険な定石

「ボックス内」VS「中辺」で危険度が分かれる感じ。

中辺に打つ「飛び出し牛」や「ヘビ」の方が双方危険度が高く、僅かなミスが手詰まりに繋がったり、ぱっと見良さそうな手が悪手だったり…という局面がやや多いです。

この理由は、早期に中辺打つことで辺のやり取りが早くなるため。
辺は一般的に取らせる方が良いとは言われるけど、序盤のうちに辺で手数を稼ぐことができると、そのまま手詰まりにできることもあるからです。

辺で手数を稼がれないための慎重さが要求されるんですね。

白覚えるのは大変だが、打てると楽しい

白は覚える範囲が広くて大変?

一部の指導者でも「白を持つなら縦取りの方が楽」と言う人もいます。
僕も確かに思いますし、実際に縦取りから始めました。

しかし、序盤→中盤に進んでくると、暗記よりも読み主体になりやすい傾向にあるんですね。
(縦取りの方が暗記でゴリ押しする人が多い印象)

暗記できている限りノータイムで打てますし、頭も使わない分楽ですが、忘れるとアドリブがききにくかったり。

その点で白は序盤の乗り越えると、結構楽しいとよく言われます。
実際に縦&斜め両方打てる人は「斜めの方が楽しい」という人も多いですね。

臆さずに時間があればどんどん試してみましょう。

では、いざ定石を見ていきましょう。

オセロの四大定石の一つ、牛定石をずらーっと書いていきます。 白縦取りに関しては「ウサギ or 虎 or 猫」という選択肢があるのですが、斜め取りの場合は99.5%牛系だけです
 

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