ストナーとは?中~終盤で不利を有利にひっくり返す必殺技?成立条件と流れ

「ライン通しX打ち→Cを含んだ相手の辺に付け手」の連携技

オセロ中~終盤にかけて使える、強烈な必殺技:ストナーを紹介しますね。

仮に五分五分くらいの形勢でストナーができれば(体感ですが)7~8割くらい勝てます。
不利な局面でも優勢へひっくり返せることも多々あります。

ストナーを行うための条件が大きく3つあり、打ち方もやや特殊なので最初は「何言ってんの?」って思うかもしれない。

だけど慣れてしまえば簡単に見えるようになるので、中級レベル卒業のためにぜひ身につけてください。

 

ストナーを決める条件3つ

文章で説明してもまず伝わらんので、例のごとく盤面の見ながら紹介しますよ。

例えばこのような局面だと、ストナーができます。
貴方は白の立場で見てみましょう。

オセロ中盤~終盤手筋・ストナー

①まずは赤枠

相手(黒)がC打ちをしていることが第一条件です。

ここでは「3:1片方C打ち型」を例にしますが、「Cを含んだ4石確保型」でもストナーは成り得ます。
3:1型 4石確保型って何?って方はコチラのリンクで思い出してくださいね

体感では少数ですが、3連型のC打ちでもあり得ます。
4石確保型、3石確保型のストナーは←のリンク先にて別途記載

②次に黄色枠

あなたがここでg2(X打ち)をすると、ブラックライン(対角線)が通りますね。
原則として対角線を通す必要があります。
通っていないと、相手に即隅(角)を取られてしまい、ストナーにはなりません。

③最後の青枠

X打ちをした時に、ここの青枠がすべて自分の色にならないことが条件です。
もし自分の色で連続すると自滅します(後述)

ストナーの打ち方

以上の3条件が揃っていればOK。
実際にストナーを仕掛けてみましょう。

盤面で行きますね。


上の局面で白がh4と打った場面を確認してみましょう。

オセロ中盤~終盤手筋・ストナー

これですね。
黒はC打ちをしているため、白が穴に打ってきた場合、本来ならh2としたいところですが、
最初の白X打ちによって、黒はh2が打てなくなります。

もし打ってしまうと、g2を取ってしまうため、白にh1、h8両方を取られてしまいます。

おそらく黒はh1に打つことになります。
きっと相手はションボリしています。(隅は打ちたくて打つのは強いが、打たされてはいけない)

黒がh1に打つとこうなります。

ここで白はh8に打てるようになりましたが、h2も打てますね?
この場合は原則h2に打つ方が良いです。双方が打てる天王山ですからね。

しかもh2と埋めておけば、いつでもh8を打てる形になって強いプレッシャーをかけることができます。

穴に潜れない?

ストナーの流れによってはh2のような天王山に打てないケースもあります(4石確保型の方でよく見る印象)

この時は即座にh8と打ちましょう。他の所に打ってしまうと相手にh2と打たれてしまい、あなたはh8も打てなくなります。

先程の失敗例

オセロ中盤~終盤手筋・ストナー

条件③、X打ちをした時に、ここの青枠がすべて自分の色にならないこと。
と言いましたが、もし全部自分の色にするとどうなるか?


こんな感じで、白h4の付け手に対して、黒は難なくh2を打ててしまいます。
2行が白一色なのでそちら方向は返さなくて済むからですね(ウイング狙いX打ちの失敗版と同じ系統です)

お互いが隅(角)を取ったのに、なぜ有利になるんですか?

そう疑問に思ったあなたは素晴らしい。

実際はお互いが1個ずつ隅(角)を取っています。
なのにストナーを決めた方がかなり有利になるのはなぜか?

この理由は、初級者向けからウザイくらい言ってる気がしますが、

オセロは打てる箇所数が多いほど有利
ストナーもこの鉄則にピッタリ当てはまります。

空きマスにお互い何回打てたか?

では、一連のストナーの流れ、もう一度打ち進めてみましょうか?
右側の空きマスにお互い何回打つことができたのかを数えてみます。
白がXに打つところからです。


右側の空きマスに対して、


①X打ち
②穴に付ける
③黒の隅打ちの後にh2へ潜る
④いつでもh8が打てる


①隅に打ったのみ

白は4手、黒は1手、つまり白が3手分得していることになります。
この間に黒は他の場所に3度打たないといけないので、こちらの打てる箇所数が3手分増えます。

3手増はめっちゃ強いです。ストナーによって不利→有利へとひっくり返る可能性があるのはこのためですね。

 

ストナーの確認

今回はここまで、ストナーは初めて聞いた方もいると思うので、まずはどんなものかをしっかり頭にぶちこんでくださいね。

  1. X打ちによって斜め対角線を通す
  2. 相手に対角線を切られる
  3. 切られた隙に、相手がC打ちしている辺に付ける

こんな流れです。

ちょっと将来的な話をすると、
初心~中級者あたりだと、ストナーを打たせてくれる機会がそれなりにありますが、
上級者になると、なかなか打たせてはくれません。

だけど、この手筋を知っておくのは理由があります。
「上級者はストナーを打たせてくれない。」
を少し発展させて

上級者は相手にストナーの隙を与えないように打ってくる。
それは言い換えれば一部の着手を抑制させている=手数を減らすことに繋がる。

なんてことも考えられるようになります。
今はなるほど!(分からん)でも構いません。そのうち分かります(笑)

ちなみにストナー由来は、初めてこの手筋を打った人の名前らしいです。
S●TOが販売しているかぜ薬とは関係ありません(笑)

次回は、「Cを含んだ4石確保型」のストナーをやりますね。
考え方は同じなので、こちらを叩き込みつつ覚えていこう。

現在編集中です。もうちょい待って
othello-sutona-hen4.html

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