オセロ中盤、辺打ちのコツ。A打ちかB打ちどちらが良いか?

ここの項目は、貴方が辺に1手目を打つ場合、

  • A打ちが良いのか?
  • B打ちが良いのか?

これまでに紹介してきたことを総合して考えて行こうと思います。

いつしかの格言だったり、どこかのサイトでは「迷ったらA打ちが良い」と言われているかも知れないですが、

ただとにかくAに打てば良いと言うものではないですよ。

相手の反撃も考慮して、どこに打つのが良いか、考えられるようになれば良い感じです!

 

A打ち、B打ちってどの場所か覚えてます?

念のために確認しておくよ。
ここですね。

オセロ盤面の呼び方

でもって、これらの場所に着手することを「●●打ち」と言います。
→Aの場所に打つ場合は「A打ち」

なんでA、Bなんて名前がついたのかは、ルールを定めた人に聞くしかないんですが…(知りませんw)

定まっている以上は覚えておこう。

A、B、(ついでにC)の簡単な覚え方

まずはB

辺の中では、一番ど真ん中です。
B=Base
いちいち日本語に訳すの面倒だけど、イメージ的に真ん中って感じがするでしょ?

次にC

隅(角)の隣です。ここに打つと、

  • 相手の打ち方次第で隅(角)を取られる可能性が出てくるし
  • Cの一つ内側のAに付け手されると、辺を確保しないと相手に隅(角)を取られる

と言ったリスクを伴うので、打つ際には「注意=caution」しないと行けない。

これでCと覚えれば良いでしょう。

残りA

  • CとBの「間」=AIDA←ローマ字タイピングだとか
  • 迷ったらA打ちが「安全」=ANNZENNだとか

なんかよく分からないゴリ押しで覚えてる感じです。

ちなみにオセロには「迷ったらA打ち」という格言があるけど、
A打ちが常に安全、という訳ではありません(笑)

当項目で見ていきましょう。

これまで紹介した=相手に容易に「付け手」されないかどうか?

ここまで相手の付け手を見てきましたが、
ここでもう一度、自分から辺に手を出す際に注意したいことをマトメておきます。

  • 相手に反撃されない辺打ちは好手になりやすい。
  • 相手に「付け手」をされる場合、容易に辺を確保できるか?  もしくはコチラが切り返しで反撃できるか?
  • 相手に「1マス空き付け手」をされる場合、双方の間に自分が有効な手を打てるか?
  • 相手に「2マス空き付け手」をされる場合、間の2マス空きに自分が有効な手を打てるか?

おおよそこの4つを頭に叩き込んでおけば、初級レベルとしては大丈夫です。

 

具体的にA、B打ちどちらが良いのか見ていこう。

少し前に、辺に打つ場合は1方向返しを意識しようと言いました。

が、実際は好手もあれば、悪手もあります。
場合によります。

2方向、3方向返しの方が好手になり得るケースだってあることもある。

確率的には1方向返しが一番好手になりやすいので、リンク先のような項目を紹介しました。

では例題で試してみよう。
次の盤面、貴方は白の立場です。

オセロ中盤、辺打ちのコツ。A打ちかB打ちどちらが良いか?

ここでは白、下辺に打つこととします。
この場合下辺で打てるのはc8、d8になります。(上図の赤×印

どちらも石を返す方向は1方向ですが、どちらに打つのが良いのでしょうか?

この2箇所について検討することにします。

白d8に打った場合

白d8に打ちました。この手は一方向返しですね。
でもこの手が果たして良いのでしょうか?

相手が手慣れた人なら、ここはc7と打ってくるでしょう。
これは中割りですね。

中割り自体は好手なので、相手にこのような手を打たせた白d8の手は悪手と言うことになります。

辺ではなく中辺に打っていますが、
相手の手はむき出しの無い中割りでコチラの手数を殆ど増やしていないため、実質的に辺で手数を稼がれたのと同じレベルの損になります。

結論、白d8は悪手になります。

黒他の候補としては?

ちなみに黒が1マス空き付け手をしてきた場合は、白どうするか?
先読みの力を付けるために、一応これも考えましょう。

もし黒がf8に打ってきたならば、
白はe8が、e7だけを返すきれいな中割りで、しかも黒に辺確保を迫ることが出来ます。

これは黒のf8が悪手でした。なので上手い人はf8はまず打ちません。

もう一つの候補として、黒c8、
つまり反対側に付け手をしてきた場合はどうだろうか?

B打ちをすると、両側に付け手される可能性があります。
迷ったらA打ちと言う格言はこれが理由になっているのかも知れないですね。知らんけど。

先まで読むので少し難しいですが、
黒c8の付け手に対して、白b8と辺確保をすると、黒のc7が中割りの好手となり、打たれてしまいます。

この場合白は辺を確保しない方が良いかも知れませんね。

b8は黒からしか打てない「余裕手」と言うものが出来てしまいます。
これ自体は白には都合が悪いが、下辺が一気に黒になるので、以後は黒も打ちにくくなります。

このように白が辺に1手目、d8に打てば、黒は

  • c7で中割りされる・・・黒の立場では◎
  • f8の1マス空き付け手・・・黒の立場では×
  • c8で付け手される…黒の立場では▲

こんな感じに黒の打つ候補が出てきます。

まあ、c7で簡単に中割りされるので、白d8は悪手です。

白c8に打った場合

白c8に打ちました。こちらも一方向返しですね。
コチラはどうでしょうか?同じように見ていきましょう。

白c8に対して、黒はd8と付け手をしてきたとしましょう。
この場合、白はe8で辺を確保することになります。

が、返す石はd8とe7の2石で、それほど大量には取ってなさそうですね。

さらにc7は黒が打つことができません。
白にとってはきれいな中割りがいつでも打てる状態(=余裕手)なので、

辺は確保したものの、

  • 辺で黒より1手多く打った
  • しかも余裕手アリ

と、辺確保以上にアドバンテージが大きいので、
白c8に対し黒がd8で付け手してきたら、e8で辺を取ってしまえば有利になります。

黒c8以外はどうだろうか?

白c8へ打つときは、黒d8以外も打ってくる可能性があると思っておく必要があります。

では黒e8はどうか?

黒1マス空き付け手をしましたが、この手は3方向に、しかも5石も取る大悪手ですね。

下辺が真っ黒になってしまい、白からしかほぼ打つことができない。

よって白c8に対して黒e8に打ってくることは、まずないだろうと読むことが出来ます。

もう一つ、黒f8はどうだろうか?

黒f8の2マス空き付け手に対しては、白e8に打つことが出来ます。

d8が白から打てないのが若干心配な気もしますが、c7は実質白からしか打てないので何とかなりそうです。
(黒もc7は打てるが、これはボスコフという決め技が成立する大悪手。詳しくは中級者までw)

こう考えて行くと、白c8なら、黒にどこに打たれてもなにかしら有効な手を打てる感じですね。

なのでd8よりはc8の方が良い。と言う判断になります。

長々となってしまいましたが、

慣れてくれば大体数秒~数十秒くらいで、3手先くらいまでは読めるようになってきます。

頑張って練習を重ねて行こう。

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