オセロ用語集【さ行】

オセロに関する用語、さ行になります。

ネットでのチャットや生オセロの大会では、皆当たり前のようにオセロ用語を用いて話すと思います。
事前に知っておくと会話の輪に入りやすくなると思うので、お暇なときに目を通してみてください。

用語は【読みがな / 用語のジャンル】の他、【類義語】や【対義語】も記載しています。
また当サイトでその用語について扱っているコンテンツがあればリンクを設置しています。

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オセロ用語「さ」ではじまるもの

最善手【さいぜんしゅ / その他用語】
【類義】好手【対義】悪手

着手可能な手のうち最も良いと言われる手。

Zebraを始めとした、オセロソフトは最善の箇所だけ別の色で表記されている。

ソフトの示す最善手が人間同士の対局で必ずしも最善と言う訳ではない。


再現【さいげん / 打ち方・戦術】

対局後、着手通りに改めて打ち直すこと。
よく読んでいないと再現できない。部分的に思い出せないところがある場合、そこの読みが十分でなかった可能性がある。

再現しながら、この手は●●の理由で良くなかった、こっちのほうが良い。
という感じに振り返ることはいい練習になる。

上級者になるための訓練方法でもある。


サブマリン【さぶまりん / その他用語】

翻訳すれば潜水艦。
これの例えとして、大会では負け試合が先行し、下位にいることが多いこと。

実用例
「開幕から連敗でサブマリン状態に、もう帰りたくなりました。」

オセロ用語「し」ではじまるもの

C(C打ち)【しーうち / 打ち方・戦術】

角の一つ横隣の辺で、局面で言うとa2,a7,b1,b8,g1,g8,h2,h7の8箇所のこと。ここに着手することをC打ちと言う。

隣のAに付け手された場合、すぐに取り返して辺を確保しないと隅(角)を取られるというリスクを伴う。
また、ストナーを受けるリスクもあるため、打つ時は数手先を見据えた注意が必要。

A、B打ちに比べると、危険度が高い。

まだ一つの辺に石が1個もない状態でC打ちすることを「単独C打ち」と言う。
既に石が置かれている状態よりも危険度は高くなる傾向にある。

関連ページ:単独C打ち


次善手【じぜんしゅ / 打ち方・戦術】

最善手の次に良いと言われる手。


時短(オセロ)【じたん / オセロのルール】
【対義】長考(オセロ)

ネットオセロ等で、制限時間1分など、非常に短い持ち時間で打つこと。
1分の場合、1手に使える平均時間は僅か2秒。
少しでも手が止まってしまうと針落ち負けになってしまう。

そのため、序盤は定石の研究範囲を広げ、中盤以降に時間を温存する、
相手番の時もしっかり読む(これは長考でも同じだけど)ことが重要になる。
定石の研究範囲を広げる練習としても良いかもしれない。

生オセロは石を返す時間があるため、1分ルールは流石に無理がある(打ち切る猛者もいるらしいが)
公式大会では5分ルールで行われた実績がある。


指定打ち【していうち / 打ち方・戦術】

打てる箇所が1箇所しかない状態。

中盤からこの状態だともはや勝ち目がない。
初心者にありがちな、序盤から大量に自分の石を取っていくと、自分の石壁が分厚くなる。
やがて打てる場所がなくなり指定打ち状態になりやすい。

一方で終盤は1箇所しか打てないケースは結構ある。
複数箇所打てるけど、勝てるのは1箇所だけという場合は準指定打ちと言うこともある。


しぶしぶのX打ち【しぶしぶのえっくすうち / 打ち方・戦術】

「●●のX打ち」という表現があり、●●には

  • 無謀(ほぼ負け)
  • しぶしぶ(ほぼ負け)
  • 勝負(面白い)
  • ブラボー(ほぼ勝ち)

などの言葉が入り、それぞれX打ちの価値が大きく異なる。

各X打ちによって形勢が異なるが、しぶしぶのX打ちは、他にマトモな打てる場所がなく、相手に簡単に隅(角)を取られてしまうけどX打ちしかないような状況。

指定打ちの一種でもある。
このX打ちをしている状況ではまず勝ち目はない。

関連ページ:計画中


シャープローズ【しゃーぷろーず / 定石】

兎定石→ローズオープンからの最もメジャーな進行。

F5d6c5f4e3c6d3f6e6d7と進み、黒11手目でg3に打ち斜め方向に石を取るのがシャープローズ。
よく似た進行として黒11手目でg4に打ち、横方向に石を取るフラットローズと言う定石もある。

シャープの方が若干黒評価が良いが、その後の打ち方は似ており、どちらも頻出進行である。

20~30手目くらいまで打ち方が分かりやすく、初めて定石を学ぶ人はこれからが多いと思われる。

関連ページ:計画中


邪魔石【じゃませき / 石の並び】
【対義】種石

言い換えれば、邪魔な種石。
その石があることで、大量取りになったり、返す石がむき出し状態になってしまったりと悪手になってしまう種石のこと。

関連ページ:計画中


終盤【しゅうばん / オセロのルール】

約45~60手目辺りのこと。
空きますが少なくなるため、中盤よりは選択肢が狭くなることも少なくないため、中盤より読みやすい局面も多い。

  • 対角線を通す
  • Cラインを通す
  • 白は偶数理論
  • 黒は逆偶数理論

これらを意識するなどで、読みを簡略化できることもある。

しかし、たった1手のミスで大逆転を起こす可能性も多くある。
ミスを減らすためには、(難解な終盤が予想される時は特に)できるだけここで時間を割いて、しっかり読み切る方が良い。


種石【しゅせき / 石の並び】
【対義】邪魔石

石を挟むために、必要な石のこと。
ちなみに「しゅせき」が正しい読み方。「たねいし」でもたぶん通じます。

主に好手として作用する場合に用いられることが多い。

表現例
「●●に中割りの手を打つために、●●に着手し、●●に種石を作成した。」

その石があるせいで、大量取りになったり、取った石がむき出しになるような手は邪魔石と表現することが多い。


消去【しょうきょ / 打ち方・戦術】

自分の着手によって、相手にとって好手となる場所に打てなくする手筋。
先着、悪化と併せて主に中盤の重要な手筋。

「相手の種石を消す」ような打ち方を消去と言ったりする。

関連ページ:先着、悪化


定石【じょうせき / 定石】

長年の研究の末に出来た。お互い序盤で不利にならないための決まった打ち方。
オセロの場合、白2手目および黒3手目でまずは四大定石(兎、虎、牛、鼠)に分かれ、さらに各種定石へと派生していく。
詳しくは定石のページを参考に。
暗記するより,着手の理由を考えながら覚える方が忘れにくい。

上級者は定石通りだと相手を不利にさせにくい為,変化手を打ってミスを誘ったりする。

「じょうせき」が正しい読み方。
「ていせき」ではない。

関連ページ:定石


勝負のX打ち【しょうぶてのえっくすうち / 打ち方・戦術】

「●●のX打ち」という表現があり、●●には

  • 無謀(ほぼ負け)
  • しぶしぶ(ほぼ負け)
  • 勝負(面白い)
  • ブラボー(ほぼ勝ち)

などの言葉が入り、それぞれX打ちの価値が大きく異なる。

勝負のX打ちは主に中~終盤に打つことが多く、形勢がほぼ互角でどちら勝ってもおかしくない状況。
こんな場面で、相手を撹乱させたり、隅(角)打ちを迫ったり、とにかく波乱の局面にしたりと、文字通り勝負を仕掛ける一手。

互いに実力の近い有段者レベルになるとよく見られ、見てる方にはとても面白い一手となりうる。


序盤【じょばん / オセロのルール】

オセロの場合、全60手中1~20手目辺りのことを言う。
そこそこ慣れたプレイヤー同士の対戦だと定石進行になることが殆ど。

最善で打ち合うか、変化手を打つか、互いの駆け引きが見られる。


白番【しろばん / オセロのルール】
【対義】黒番

白を持った人のこと。

 

オセロ用語「す」ではじまるもの

スイス方式【すいすほうしき / 生オセロ・大会】

現行のオセロ大会で最も多く採用されるルール。

1回戦のみ総当たりで、2回戦以降は勝ち数の同じ者同士、同じ勝数の枠のなかでは石差計が近い人と当たる仕組み。

最終順位は勝利数が多い人なので、当然だがたくさん勝つほうが上位になるが、
次いで同じ勝利数の場合、石差計の多い方が上位となるため、どの対局もできる限り石数を稼ぐことが大事である。

「2石差で負けて優勝を逃した」っていうのはよくある話。

関連ページ:トーナメント方式、ブライトウェル方式


図解早わかりオセロ【ずかいはやわかりおせろ / アプリ・サイト・書籍】

そこそこ大きい本屋、またはアマゾンや楽天などのショッピングサイトなら売っている、オセロの基礎をマスターするのに最適な書籍。
著者は谷田邦彦氏。

オセロで遊んだことはあるけど、どうすれば勝てるか分からない、という初心者レベルからでも十分ついて行ける内容になっている。

発刊は1986年と古い方だが、

  • 序盤の中割りや引っ張り
  • 中盤の辺
  • 終盤の打ち方
  • 定石の基礎

など、昔も今も変わらぬ重要な手筋はしっかり網羅してある。

「オセロ強くなりたいけど、オススメのありますか?」
という質問に対して、オススメの候補の一冊。
オススメのサイトならウチでOKよ!

この内容をそこそこ身につければ級位者(1~3級)くらいの実力は付つくと思う。
有段者には物足りないかも知れない。

詳しくはアマゾンレビューを見てみよう。それなりの高評価は得ている。


ストナー【すとなー / 打ち方・戦術】

X打ちで対角線を通し、相手に対角線を切られても、次の貴方の番で相手がC打ちをした辺に付け手を行うことで、強制的に隅(角)を取りに行く手筋。

日本語では説明しづらいため、詳細はストナーの項目を参照。

ストナーを行うと双方1個ずつ隅(角)と取れる局面になり、これだけ見ればメリットがあるのか?と思うかもしれないが、
ストナーが強いと言われるのは、手数を多く稼げるからである。(手筋の中で相手よりも2手多く、辺に打てる)

そして決めると爽快である。

正式名はストーナーである。
これはJohn Stonerという人物が初めて使ったからそう言われるらしい。
(発音のしやすさの点から当サイトではストナーと表記)

浅田真央がCM出演している某かぜ薬とは無関係。

関連ページ:ストナー


ストナー崩し【すとなーくずし / 打ち方・戦術】

上記のストナーを決めると気持ちが良いが、仕掛ける際は強烈な返し技を受けないように注意したい。

相手がストナーを狙ったX打ちをした後に、「対角線切り」と「相手がC打ちした辺に付け手できない状態」を同時に満たす手を打つことで成立する。
こちらも日本語では説明が難しいため、ストナー崩しの項目を参照。

ストナーをかますときはこのストナー崩しがないかどうかよく確認して打つべし。

もし崩されると、相手に隅(角)を取られるだけになってしまうため、一気に不利になることが多い。
崩しを決めるとこちらも爽快である。やられると精神的ショックで散る(笑)

関連ページ:ストナー崩し


隅(角)【すみ(かど) / オセロのルール】

盤面の端っこ存在する4マスのこと。正式には隅(すみ)と呼ぶが、角(かど)でも通じる。
確定石を増やす起点となる。

自分から打ちたくて打つのは好手であるが、相手に打たされてしまってはダメである。
初心者が「ここを取れば勝てる」と言うが、それは必ずしも正しいとは言えない(角全部取っても負けることはある)。

 

オセロ用語「せ」ではじまるもの

石差【せきさ / オセロのルール】

終局時、勝敗とは別に、相手との石数の差を表したもの。

ネット対戦の場合、勝敗を分けるのは勝敗だけなのでそこまで気にしないかもしれないが、
オセロの大会では勝利数の他に石差計も最終順位の決定要素となる。

このため、勝てる場合でもできるだけ多く石を取る。
負ける場合でもできるだけ石数を残すために最後まで考えることは大事である。

大会出場している人はネットで打つ時も、できるだけ石差を考えて打ちたいもの。


石数【石数 / オセロのルール】

盤面上にある自分の石の数。
主に終局時に使われ、33石以上取れば勝ちになる。


石損【せきぞん / 打ち方・戦術】

主に終盤(約40手目以降)で用いられる。
終盤最善手を打った時の石数に対して、自分が打った結果、どれくらい損したのかの指標。

例えば、最善だと石数40だとして、最終的に36石だったら、4石損という。

大会ガチ勢の中には、終盤石損平均を●●石以内にする。という目標を立ててる方もいる。

ちなみに平均石損が10以内だと世界TOPレベルとも言われる。
終盤戦から終局まで、1手1手の石損を全て合計したものなので10以内は相当レベルが高いと言える。


ゼブラ(Zebra)【ぜぶら / アプリ・サイト・書籍】
【類義】ソフト打ち

オセロ解析ソフトの一つ。
昔からあるソフトだが、機能は大変充実している。

  • 着手箇所の評価値を知
  • 読みの深さ設定
  • コンピュータと対局(読みの深さを変えると強さを変えられる)
  • 一人打ちモード

など色々ある。

打ったあとは、棋譜を出力し、テキストファイルなどでPCに保存もでき、自身の実力向上に役立てられる。
棋譜を持っていれば、逆に入力して盤面に表示させることも可能。

詳しい機能はゼブラの記事を見ていただきたいが、とにかくオセロの実力向上においては信頼のソフトと言える。

これをネット対戦時、評価値を見ながら打つ、通称ソフト打ちを行うプレイヤーもいるが、やるだけ時間の無駄であり、マナー違反であるためすべきではない。

関連ページ:ゼブラ、ソフト打ち→祖父


先着【せんちゃく / 打ち方・戦術】
【類義】天王山を取る

中割りなどの好手が、双方被ったマスのこと。

相手に好手を打たれる=自分が不利になりやすいため、このような手は相手よりも先に打つことを検討すべきである。(高確率で最善手になりうる)

取り合いのようなイメージから「天王山を取る」と呼ぶこともある。

これと似た戦術として、相手の好手を打てなくする「消去」、相手の好手をコチラの手で悪手にすることを「悪化」と言い、中盤の三大重要手筋である

関連ページ:先着


全日本オセロ選手権大会【ぜんにっぽんおせろせんしゅけんたいかい / 生オセロ・大会】

年1回開催される国内最高峰の大会の1つ。

この以外に全国規模の大会は「全国名人戦」と「王座戦」がある。

これに出場するには、本大会の1~2か月前に開催される、全日本オセロ選手権●●ブロック予選に出場し、
各ブロック所定の順位以内の成績を収めないといけない。

本大会は出場するだけで初段が認定される(ブロック予選通過の時点で大抵初段以上は満たすけど)
優勝すれば七段が認定され(認定料は掛からない)、世界大会の出場権も獲得できる。


全滅【ぜんめつ / 石の並び】
【類義】パーフェクト勝ち(負け)

相手の石数を0にしてしまうこと。
全消しとも言う。

当然だがその瞬間に終局となる。
大会のような石数も結果とする場合は全滅させた方が64石勝ちとなる。

序盤で大量に取る人が相手の場合、油断してこれを喰らうことがまれにある。
どちらかと言えば、上級者と初心者の対局で、中~終盤に掛けて圧倒的大差から全消しに至るケースの方が多い。

 

オセロ用語「そ」ではじまるもの

双方危険定石【そうほうきけんじょうせき / 定石】

飛び出し牛定石の別名。
お互いミスをしやすいことからこのように名付けられたと思われる。

関連ページ:飛び出し牛定石


双方c打ち【そうほうしーうち / 石の並び】

辺の形の一つ。
一つの辺にある2箇所のCに、双方の石が置かれていて、かつ互い境界1マス空きが存在する形。

境界の1マス空きに自分が打てることが前提だが、双方がX打ちによる攻撃が可能になる。
自分の石側のXに打ち、相手に隅を打たせ、1マス空きに潜ることで反対の隅(角)を取る手筋。

境界の1マス空きに自分が打てないと不利になりやすい。

3:2型と4:1型の2種類がある。
後者は4石取っている側が相対的にやや不利。


即打ち【そくうち / 打ち方・戦術】
【類義】ノータイム打ち【対義】長考

相手が着手したあと、すぐさま自分が打つこと。
ノータイムで打つとも言う。

ネットオセロの1分ルールでは頻繁に見られる。
相手に考える隙を与えないため、正しく打てるなら時間的に優位に立てる。

序盤の定石をしっかり研究していると即打ちがしやすくなる。

未知の局面では、これやったときに限って緩手だったりする。


ソフト打ち【そふとうち / オセロのルール】

自分の頭で考えず、コンピュータの示す評価値を見ながら打つこと。

オセロの場合、人間よりソフトの方が圧倒的強い。
ソフト打ちをされると、ソフト嵌めなどの対策を練らないとまず勝ち目はない。

負けたことへの腹いせなのか、ただレートを上げて俺つえーしたいのか、理由は様々だが、
ソフト打ちでレート上げても本人の実力は全く上がらないため、やるだけ時間の無駄でしょう。


祖父【そふ / オセロのルール】

ソフト打ちの俗称になっており、ネットの書き込み等で時折見かける。
読み方が「そふ」だから。

 

コメント

  1. こちらで勉強させてもらいながら、オセロ楽しんでおる者です。更新されてたのが嬉しくてコメントさせていただきました。素敵なサイトを運営したいただきありがとうございます!