初級者向け・辺の打ち方基本にて、まずは相手が辺に手を出した時に、コチラはどう対応すべきか。
4つほど紹介しましたが、まずここで紹介するのは付け手と言う打ち方。
実際にはどういうものなのでしょうか?
辺の攻防で非常に重要な手筋なので、是非身に付け手(←)下さいね。
目次(もくじ)
付け手の流れ
では、実際に付け手の流れをやってみましょう。
相手が黒で辺に打ってきたとしましょう。
黒f8と辺に打ってきました。
貴方は白の立場です。付け手をしてみましょう。
こんな感じです。
このように付け手とは、
を言います。
付け手のことは、人によっては「当てる」と表現する人もいますが、どちらでも通じます。
ただ、「当てる」は先で紹介する「1マス空き付け手」や「切り返し」のことも指したりするので、当サイトでは「付け手」と表現しますね。
今回の場合、黒がf8と打ってきたので、すぐ隣のe8に打つことが付け手です。
上の盤面では、さらに黒がd8と辺を確保してきた流れです。
この場合白はさらにc8と隣に打ちます。これも付け手です。
黒はb8と再度辺を確保しました。
これで白も辺にいくらか手数を稼ぎつつ、最終的に黒が辺を取りました。
ちなみに、この5個連続する形を「ウイング」と言います。
ウイングは辺の形のなかでも、”あまり”作らない方が良いとされる形です。
(「ウイング」の項目で詳しく紹介します。)
あまり作らない方が良い形を相手に作らせることが出来た分、こちらが得した。と言う感じですね。
初心者同士の対局では、両者とも辺を取りたいと考える人が多く、先に辺を取った方が有利と考える傾向にあるので、むしろ取らせるくらいで大丈夫でしょう。
相手が辺に打ってきたら、付け手が出来ないかどうかを検討すると良いです。
付け手をしない場合どうなるか?
上の例は、黒f8の辺打ちに対して、白がすぐにe8と付け手をしました。
じゃあ、白付け手をしないとどうなるか?
一例をみてみましょうか。
白は付け手を行わず、例えばg4に打ったとしましょう。
この白g4も一方向返しで悪くない手なのですが…
黒はe8と連続で辺を取ります。
(e8の他、c8に打たれることもある。これはダブルA打ちと言ったりする。)
そしてまた白番です。
黒f8に打つところから見ていきますね。
「黒に連続で打たれる=黒に辺で手数を稼がれる」
と言うところが、白にとっては相対的に不利になります。
この流れでは…
- ①黒が辺に打つ(黒辺に1回)
- ②白が辺以外に打つ
- ③黒が辺に連続で打つ(黒辺に2回)
- ④白が付け手する(白辺に1回)
- ⑤黒が辺を確保、ブロックを作る。(黒辺に3回)
ブロックについては(「ブロック」の項目で詳しく紹介します。)
ブロック自体もあまり良い形ではありませんが、ウイングよりは相対的にやや良い形とは言われます。
辺に打った数だけ見ると、
黒が3手、白が1手と、黒が辺に2回多く打っていることになります。
言い換えれば、白は辺のやり取りで2手損し、その分辺以外の所に打たないと行けないと言うことになります。
ここで、先ほどの「白がすぐに付け手を行った場合」を見てみますね。
こちらの流れでは…
- ①黒が辺に打つ(黒辺に1回)
- ②白が付け手する(白辺に1回)
- ③黒が辺を確保する(黒辺に2回)
- ④白が再度付け手する(白辺に2回)
- ⑤黒が辺を確保、ウイングを作る。(黒辺に3回)
黒は辺に3手、白は2手打ちました。
先ほどの白2手損に対して、こちらは1手損で済みました。
たった1手の違いですが、オセロの1手の損得って結構大きいもんです。
しつこいようですが、オセロで重要なのは、自分の打てる箇所数が多いほど有利になりやすいゲームであり、
今回のように、放置すると相手に辺で手数を稼がれる場合は、(今回は)付け手によってコチラも辺に手数を稼ぐことで、
相手にあまり手数を稼がれずに、相手に辺を取らせることが出来るようになります。
相手が辺を確保すれば、別の箇所を打ち進めて行くときに、黒は辺の石が種として作用するため、
沢山取ってしまうような場所が増え、打ちにくくさせることが出来ます。
相手が辺を確保しなかったら?
上の例では、黒が最終的に辺を確保しました。
でも、辺を取りに来ない場合もあります。
その場合どうすれば良いのでしょうか?
このように、辺を取ってこなかったらどうするか?
上の盤面では、黒が辺を取らないなら、白が逆に取ってしまう例です。
白が辺を確保することで…
- ①黒が辺に打つ(黒辺に1回)
- ②白が付け手する(白辺に1回)
- ③黒が辺を確保する(黒辺に2回)
- ④白が再度付け手する(白辺に2回)
- ⑤黒が辺以外に打つ
- ⑥白が辺を確保する(白辺に3回)
黒は辺に2回、白は3回と、白が1手多く辺に打つことが出来るようになります。
その分黒はその間に別の箇所に1手打つことになるため、黒は打てる箇所数が減ることになります。
ただし、白は辺(ウイング)を作ったため、将来的に不利になりやすい。と言う感じです。
辺を確保すればそのタイミングでは手数を稼げるけど、将来的に大丈夫かどうか?
この辺は先まで読む力が必要なので、初級レベルでは難しいかも知れないです。
隣の辺と中辺がどう言う展開になるかまで構想が必要ですからね。
- ここで手数を稼がないと、X打ち等しか出来なくなる
- ここで手数を稼げば、相手を追い込める
なんて時は、辺を確保したほうが良い感じです。(初級レベルではこんな感じ)
少し先の項目で、分かりやすい例は紹介する予定です。
付け手が悪手になる例
相手が辺に打った場合、ここでは付け手を検討しようと言う内容ですが、
付け手が悪手となることも当然あります。
続きの記事で紹介していきますね。
いずれも、まだ紹介してない内容ではあるんですが、Step2初級者向けで全部出てくるので、ここで軽く触れておきますね。
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