Sローズ・13-b4最善型(=爲則ローズ)

定石TOPウサギ系シャープローズ定石

定石の流れだけサクッと知りたい方は、こちらで見れます。

棋譜:
f5d6c5f4e3c6d3f6e6d7g3c4b4b3b5a4a2a3a5

a2のC打ちがやや極端ですが、それ以外は無茶な手は少ない定石。
ローズ進行からよく選ばれます。

 

ウサギ定石→からシャープローズへと進み、黒13手目でb4と打つのが「爲則ローズ」定石。

名前から分かるように、爲則英司氏の得意定石なんて言われました。
(1980~2000年台に掛けて世界を7度制覇したすごい方)

Sローズは黒13手目(為則ローズは15手目も変化あり)が大きな分かれ目になっていて…

オセロ、シャープローズ定石

おおよそこの4択が候補になります。
ここでは①を紹介し、②~④は別途紹介します。

13手目b4最善型の流れ

オセロ、シャープローズ定石

ここでb4の何が良いのか?ですが…

  1. 直前の白はc4に着手した。その着手した石のみを返す。
  2. 次の白はc3が中割りの好手。この手を邪魔する。

大体この2つが理由になります。

暫くは盤面左側の攻防が続きます。
実際に局面を見てみましょう。

特徴的なのは、黒の17手目でC打ちをする点

早い段階で、しかも左辺に石がほとんど置かれていない…
こんな状況でのC打ちは大体悪手なのですが、定石として成立しているものは普通に使えます。

何故か!?
と言われると、言葉では難しいですが(笑)白の受け方によって黒が追撃できるケースがあります。

このように黒a2はリスキーな手ですが、白がすぐに付け手こなかった場合、黒はa6で手数を稼ぐことができます。

相手が白でこの手筋を知らない人には結構効きます。
だからと言って黒これで勝ちゲーになるわけじゃなく、若干有利になる程度ですけどね。

黒17手目はa2以外は微妙?

逆にa2のC打ち以外の手はあまり良くないです。

例えばg5

一見良さそうに見えるa6は悪い。

黒b6は良さそうに見えますが、その後a5、c3どちらも黒から打てないんです。
白が2手分得したような形になり、黒苦しくなります。

15手目でb5に打ったら、C打ちまでの流れが基本?

白から他の手を打たれない限り、黒はこれが基本になりますね。

もしC打ちをするのに抵抗があるのなら、15手目で他を選択しましょう。

こちらは別途記事で紹介します。

併せてこちらもどうぞ。

 

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