オセロ定石|ウサギ(兎)定石一覧。なぜ初心者にオススメと言われるのか?

オセロの四大定石の一つ、ウサギ定石をずらーっと書いていきます。

定石を初めて取り組む方は、こちらもご覧くださいね。
当サイトでの表記ルールのようなことも書いています。

カッコ内の数字は何手目で変化するのかを記載しています。
奇数だと黒、偶数だと白からの仕掛けというのも分かりますね。

▼定石早見表
ウサギ定石ツリー

ウサギ(兎)定石・ローズ進行
ウサギ→ローズ定石まで覚えよう 🔰

▼▼ローズ以降の三大定石
 シャープローズ定石
 フラットローズ定石
 手塚システム

ウサギ定石ツリー

定石名(青枠以外)のタップで、その項目へジャンプします。
濃い方が高頻度

オセロ・ウサギ定石一覧図

白が縦取りしてきた→黒が3手目でc5

これを総称してウサギ系と呼びます。

そこから上図の通り、一本道を辿って⑩ローズ定石へ進む。
実戦で非常に多く見るパターンです。

ローズに至るまで枝分かれのように変化定石がありますが、頻度はやや低め。
(濃いマーカーの方が頻度高めです)

他のプレイヤーの事情は分かりませんが、まずはローズ定石をざっくり身につけて、そこから枝分かれの変化も身につけていく。という流れの人は多いと思います。

 

 

ウサギ→ローズ定石まで覚えよう

オセロ・ローズ定石
何度も打っていれば、形ごと覚えますw

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↑のリンクにて、図のような形になるところまで紹介します。

ウサギ定石の中でも最も人気である進行がローズ定石。
これから定石を覚える方向けに書いたので、まずここまで習得しよう。

続きの11手目は、
オセロ・ローズ定石
①シャープローズ
②フラットローズ
③手塚システム

この三択以外は悪手なので99%は3つのどれかに進みます。
俗に三大ローズとも言う。(手塚もローズw)

この下で紹介しますね。

シャープローズ定石

オセロ・シャープローズ定石

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仕掛ける側:黒
頻度:★★★

図の黄色枠=黒11手目でg3に打つものがシャープローズ定石です。(以後、Sローズと記載
斜め方向=Sharp=鋭いとイメージすれば覚えやすいです。

対する白12手目はc4がほぼ一択なので、黒13手目でいくつかの候補があり仕掛けやすいです。
白14手目も候補が少なく、15手目も黒から仕掛けやすい定石ですね。

フラットローズ定石

オセロ・フラットローズ定石

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仕掛ける側:黒
頻度:★★★

黒11手目でg4に打つものがフラットローズ定石です。(以後、Fローズと記載
「横方向=Flat=平ら」とイメージすれば覚えやすいです。

お互いが回転するように打つローテーション型(=引っ張り合い)になることが多い印象。
Sローズと比較すると、白12手目がc4以外にもf3やg3も候補になるため、黒はそちらも押さえておきたい。

手塚システム

オセロ定石・手塚システム

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仕掛ける側:黒
頻度:★★★

黒11手目でe7に打つのが手塚システム。
お互い中割りで打ち合ったのち、黒が下辺に下ろす形が多いです。
「早い段階から辺を取ると打ちにくくなる」と一般的に言われるけど、そこまで打ちにくくないです。

 

野うさぎ定石

オセロ・野うさぎ定石
①野うさぎ定石

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仕掛ける側:黒
頻度:★☆☆(黒不利ぎみ)

黒からの変化で、3手目でいきなりc6へ打つ変化。
白からの返しが多めで黒難しめ。打つ人はかなり少ない。

上図で黒c5(★の部分)に打つのが「ウサギ系」なので、厳密にはウサギ定石ではないんですね。

しかし定石名が「野うさぎ」なのでここでまとめました。

うさぎ外し

オセロ定石・うさぎ外し
①うさぎ外し

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仕掛ける側:白
頻度:★☆☆(白不利ぎみ)

白が縦取りしてきた。
黒プレイヤー
「縦取りねぇ、さてローズ?、馬??(・∀・)」

ニヤニヤしてたら、最速で変化されて肩透かしを食らう。
オセロクエストではしっかり\兎外し/の文字が踊る。

兎系の中で最も早い定石変化。

とは言えうさぎ外しは定石名こそ付いているものの(評価値的に)かなり悪手。
そのため滅多に打たれません。ゆえに黒で対策している人も少ないでしょう。

次の黒が引っかかりやすいので、そこだけ押さえておけば一応大丈夫。
最序盤の変化で盤面が読みづらく、白悪手と言えど紛れがち。読み勝負になりやすい。

馬、鹿、鶴定石

オセロ・馬定石、鹿定石、鶴定石
①馬、②鹿、③鶴

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仕掛ける側:黒
頻度
★★☆(馬)
★☆☆(鹿)
★☆☆(鶴)

コラそこ!「馬鹿」とか言わない!

最序盤の変化なので、白が縦取りさえしてくれたらコチラを選択肢にすることができます。(うさぎ外し?知らない子ですね)

特に馬定石はローズ以外では有力な変化定石。某有名な高段者で主力にしている人もいます。
実際、黒からの変化手も多いため、研究すればするほど強い系ですね。

対する鹿定石は…
外側に打つ=自石をむき出しにするため、この手自体は悪手に見えます。
しかし実は数手進むと結構難しい(最善が分かりにくい)展開に。
定石もあまり確立されておらず、対策している人が少ない。こういう変化はやり込めば結構強いと思う。

鶴定石は、鶴のクチバシのごとく中辺に尖ったように打つ変化。
開放度的に悪手なのですが、白一手でも緩い手を打つと形成は不明になるほど。
開放度ガン無視で辺に引っ張り、白の打つ場所を制限し黒があっさり詰めきるケースもあります。

三村流、大和久流、他

オセロ定石・三村流、大和久流(武田流・邪気流)玉家流
①大和久流 ②邪気流 ③竹田流 ④三村流 ⑤玉家流

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仕掛ける側:白
頻度
★☆☆(三村流)
★☆☆(大和久流、武田流、邪気流)
★☆☆(玉家流)

ここでの白は★の箇所(ローズ方面)が圧倒的ですが、実は変化がたくさんあります。

しかし黒に正しく応じられると白やや打ちにくい印象で、いずれもマイナー気味です。

しかしマイナーな分、黒の対策も手薄な人が多く、やり込めば十分に活躍が見込めると思います。
個人的には、三村流、大和久流、玉家流あたりが有力かなぁ?

まだ定石が開拓されてないので、ここでの紹介も数手先くらいまでになります。
(この定石が主食の方、コメントにて情報待ってます)

井上流など

オセロ定石・井上流、Shaman、Bhagat
①井上流 ②Shaman ③Bhagat

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仕掛ける側:黒
頻度
★★☆(井上流)
★☆☆(Shaman)
★☆☆(Bhagat)

ここもやはり★の箇所(ローズ方面)が圧倒的ですが、①井上流は変化の中でもやや高めの頻度で打たれます。②Shaman ③Bhagatはかなり少数です。

井上流は白最善で受けると、下辺を取るところまで一直線な傾向。実は次善手で受ける方が打ちやすかったりもします(当社感覚)

Shamanは黒外側に打つため一見悪そうに見えますが、数手進むと打ちやすさ的には互角くらい?になったり。

Bhagatは、かなりマイナーな定石。
一応オセロクエストでは\Bhagat/と表記されます。

白どこに打っても悪手になりにくい割に黒はその真逆(悪手になりやすい)なので、かなり上級者向けな定石だと思います。(僕は打ったことはほぼないんで、主食の方たのむ)

横、たま、ラルうさぎ

オセロ・横うさぎ、たまうさぎ、ラルうさぎ定石
①横うさぎ ②たまうさぎ ③ラルうさぎ

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仕掛ける側:白
頻度
★★☆(横うさぎ)
★★☆(たまうさぎ)
★★☆(ラルうさぎ)

ローズ定石目前で白から変化する定石群。
いずれもローズほど高頻度ではないですが、そこそこ打たれる印象ですね。
(横うさぎがやや多め、たま、ラルは若干マイナー気味?)

横うさぎは、その後Sローズのような形になりやすいものの、お互い変化手がやや多い。一本道になりがちなローズよりも読み合いが多い変化ですね。

たまうさぎは黒e6の手を消すように打つ変化。
次の黒は打ちにくく見えて、割とどこに打っても悪くない。
次の白10手目から研究範囲を広げて行く感じになるかも?

ラルうさぎも、黒のローズ対策の一つ。
白が右辺→上辺・下辺と辺取りが主体になる進行がある。辺を取る段階はわかりやすいけど、そのぶん中~終盤は慎重にならざるを得ないですね。

 

なぜ定石初心者は、ウサギから始める人が多いのか?

投票数はあまり多くなかったのですが「うさぎ定石から始めた」という方は多いですね。
この理由に関して、個人的にな考察をするならば…

  • 実戦でウサギ進行になる機会が多い
  • 覚えやすい

に尽きますね。

黒持ちの場合
白が2手目で縦取りを選べば「うさぎ系」を打つことができます。
(実際は「斜め取り」よりも「縦取り」する人の方がやや多め。)

白持ちの場合
2手目で縦取りを選べば、黒3手目次第ですが…
「うさぎ系」「虎系」「猫系」のうち、うさぎが選ばれる確率は4割強はあると思います。

つまり、うさぎ系を身につけるだけで、黒白両方対応ができて、高確率で覚えた通りに打つことができますね。

じゃあ「虎も良いんじゃね?」

って思いますよね。
白持ちの場合、黒3手目で虎系を打ってくる人もいるのだから。
(実際はうさぎ系を同じ、いや、より高い頻度で選ばれる)

実際はそのとおりです。うさぎ系をある程度身につけた人は、続いて虎系もやってます。

ただ同時に覚えるのは大変なので、先に身につけるのはうさぎ派が多いんです。

うさぎ系は枝分かれが少なめ

上の定石ツリーの通り、うさぎ系はローズへ至るまで変化定石こそあるものの、特にメジャーなのは

  • 馬定石(黒から変化)
  • 井上流(黒から変化)
  • 横うさぎ(白から変化)

大体これくらい。
白から変化させられる候補としては横うさぎがやや多い?という程度。

つまり黒持ちで「うさぎ系」を打てば、高確率でローズまで付き合わせることができます。

定石は「中割り」とか、「種消し」「引っ張り」など何か理由がある手は多いのですが、それでも「暗記」に頼る部分は少なからずあります。
そんな時は少ない暗記量で身につけられる方が当然楽ですよね。

ローズ自体が比較的打ちやすい

またローズ定石自体がお互い引っ張るような、分かりやすい手が多く、人によっては「一度盤面に並べるだけでそこそこ覚えた」なんて言い出すほど(笑)

これもうさぎ定石が支持される理由の一つだと思います。

結果、最初はうさぎ系から覚える人が多い。のだと考察しています。

実際、虎定石の枝分かれはなかなか複雑ですからね。

 

コメント

  1. てん より:

    オセロ初心者です。勉強させていただいてます。
    Sローズ15-g5型が、Sローズ15-b6型に繋がっており閲覧できないです。修正よろしくお願いします。