中割りを身につけるだけで、オセロは飛躍的に強くなる!?
Step1初心者向け講座で、管理人が皆さんに一番身に付けてもらいたいと思っている項目でもあります!
ここまでで、
「オセロは序盤から多く取り過ぎない」
と言うことを紹介してきましたが、こちら中割りはそれ以上に大事です。
石は出来るだけ少なめに、しかも中割りができればかなり理想です!
では、中割りについて紹介していきます。
オセロは自分の打てる箇所数(手数)が多いほど有利
前回、打てる箇所数がものすごく重要でも紹介しましたが、
オセロは自分の打てる箇所数が多い(=相手の打てる箇所が少ない)と、相手の打てる箇所を制限しやすくなる。
追い詰めやすくなるため、有利になりやすいです。
そして、自分の方が手数を多く持つためには、
自分の石が相手の石に囲まれるような局面を作ればOK。
例えばここだと白が黒を覆っている形。
白は自身の壁によって打てる場所が殆どなく、一方黒は打てる場所が多数あり、その一つ一つを吟味して打つことが出来る。
では、相手に囲んでもらうように、中割りを打ってみよう。
実際に中割りしてみよう。
できるだけ実践で出そうな局面を想定していきますね。
貴方は白だとしましょうか。
こんな局面です。
白番
中割りになりそうな手はどこでしょうか?
少し考えてみてください。
まずは結果から。
正解は白e6です。
白e6に打つと、返す石はe4、e5になります。
ここで、返したe4、e5の周囲一マスに着目(赤枠の周囲)します。
周囲は全て、石に囲まれているのが分かるかと思います。
つまり、返した石は全て内部にある石だけになり、中の石を取ると言う様子から「中割り」と言います。
ドリルで壁の内部を掘り進むような雰囲気です。
逆に、取った石の周囲が空きマスだらけだと、少なく取ったとしても悪手になることが結構あります。
何故中割りが重要なのか?
繰り返し言いますが、
オセロは「自分の打てる箇所数が多いほど有利」です。
自分の番で石を返すと、当然ですが自分の石数が増えます。
自分の石数が増えることは、当然相手が打つことのできる箇所を増えてしまいますね。
「最初から石を取り過ぎない」で言いましたが、
少なく取れば、相手の打てる箇所を増やしにくくなります。
しかし、中割りを行うと、
それと同時に、相手の打てる場所を減らせる可能性があります。
中割りを繰り返すうちに、相手の打てる箇所がどんどん無くなっていき、
相手を追い詰めることが出来ます。
と言う素晴らしい打ち方です。
中割りによって、打てる箇所数がどう変わる?
先ほどの盤面をもう一度見てみよう。
- 白が中割りをする前および後
- 黒・白それぞれについて
打てる箇所数を数えてみた。
まずは白の打てる場所は、e6着手前と後でこうなります。
着手前 7箇所
着手後 9箇所
一方で、黒の打てる箇所数も白e6前後でどう変わるか見てみよう。
着手前 12箇所
着手後 10箇所
以上より、この中割りによって…
- 黒は12箇所から10箇所へ減少
- 白は7箇所から9箇所へ増加
本来自分が着手すれば自分の石が増えるため、着手後は打てる箇所数は減ることが多いのですが、
中割りを行えば逆に自分の打てる箇所数を増やせる可能性があります。
もう一つ例題
ではこんな局面です。
今度はあなたは黒だとしましょう。
中割りと言える手はどれでしょうか?
「>>」を押すと正解が出ます。
黒e6が正解。
返した石はe5のみで、e5の周囲を見ると綺麗に囲まれていますね。
ちなみにこの局面はとある定石の一つだったりします。
今回も、黒e6の前後で、それぞれの打てる箇所数がどう変わったか見てみよう。
まずは黒の打てる場所は、e6着手前と後でこうなります。
着手前 9箇所
着手後 11箇所
やはり黒打てる場所が増えました!
一方で、白の打てる箇所数も白e6前後でどう変わるか見てみよう。
着手前 8箇所
着手後 9箇所
あれ?白の手数も増えてしまいましたね。
このようなケースもあります。
中割りをすれば、打った方が100%打てる箇所数が増える!
とまで言い切れませんが、
(先ほどの「自分手数が増える、相手の手数が減る”可能性がある”」と表現したのはそのため。)
このような内部を取る「中割り」を練習し、慣れてしまえば、
序盤から貴方の壁が分厚くなり、打てる場所が殆どない。と言うことにはなりにくくなります。
これを知らない初心者相手なら、序盤から快適に打ち進めやすくなります。
そもそも普段からオセロをしていない、エンジョイ勢相手なら、
「中割り」を知っている人なんて、あまりいないでしょう。
=中割りを身に着けた時点で一歩リードしているようなモンです。
実践では、打てる箇所数をイチイチ数えなくて良いよ。
念のために言っておきますね。
↑の例では、理解をしてもらうために数えましたが、
実践では、(例外はあるけど)一つ一つ数えることは原則しなくて大丈夫!
数えてたら、一手打つのに大分時間掛かってしまうから。
イメージを掴めたらOKです!
何度も中割りを打って、癖にしよう。
この中割りですが、
有段者レベルの打ち合いでも当然有効な一手です。
今までとは少し変わった打ち方になるので、
慣れないうちはどこの手が中割りなのか、分かりづらいかも知れません。
そこで当サイトでは、次の項目にて、簡単な実践問題を用意しています。
簡単な中割り問題をいくつか作っているので、まずはそこで慣れてみてください。
慣れてしまえば、中割りの手は一瞬で分かるようになります!
コメント