フラットローズ・基本形【オセロ定石】

(以後、フラットローズはFローズを記載することが多いです。)

フラットローズ定石に進む手前まで進めると…

ここ10手目までが「ローズ基本形」、もしくは単に「ローズ」と言われ、
黒が3手目でうさぎ系を打った場合、7~8割くらいの頻度で⇧の形まで進みます。

オセロ・ウサギ定石一覧図
濃い方が高頻度

次の11手目の黒は①~③のほぼ3通り。
本項では②フラットローズ定石について触れていきます。

【オセロ定石】Sローズ・基本形。初心者にも覚えやすい?

  1. 11-g3:シャープローズ定石
  2. 11-g4:フラットローズ定石(本項で紹介)
  3. 11-e7:手塚システム

これ以外の黒の手はほぼ悪手なので、3つのうちどれかが打たれると思って良いでしょう。
(99%くらい上のどれかに打たれる)

言い換えると、黒3手目でうさぎ系が打たれると、この3択のどれかになる確率は7~8割なので、
白初手で縦取りをするならば、ローズ、手塚システムはぜひ把握しておきたいところです。

上図の通り、途中白から変化手もあるため、そちらを専属で対策してもいいけど。
やっぱりローズを対策しておくことで守備範囲は大幅に増えます。

 

シャープとフラットの楽な覚え方

フラットローズ・基本形【オセロ定石】

英語わからなくても、なんとなく分かるかな?

左:石を返す方向が「平ら」なのでフラット
右:石を返す方向が「斜め=鋭い」なのでシャープ
(ちなみに斜めを直英訳するとdiagonal)

定石名も打ち方も似てる?

わりと似ています。
Sローズ定石の中で

がお互い回転するように打つ定石ですが、
Fローズにも似た定石があります。

セットで覚えられる部分があるので、初心者にもオススメ。

Sローズとは1マス違うだけですが…

この1マス違いによって、白12手目の候補手がちょと増えます。

Fローズの場合


12手目の白はc4が多いですが、g3進行もそんなに悪くないので、ここは押さえておきたい。

一方Sローズの場合だと

黒11手目g3周りに白が打てるとするなら…


上のとおりf3しかありませんが…
これには黒g4での中割りが強力なので、白f3自体は悪手。

よってシャープローズの場合、白12手目はc4ほぼ一択。

フラットローズの方が、12手目の白選択肢は増えます。
が、シャープもフラットも実践でたくさん打たれている定石なので、黒の選択としてはどちらでもOK。

貴方に馴染む方を選びましょう。

では、Fローズ定石のいくつかの変化を、次項で紹介します。

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