初めてオセロの大会に出てみたいけど、どの(レベルの)大会に出ればいいのですか?
と悩む方に向けて、現有段者の経験を元に書いています。
出場してみたが最後、とんでもないハイレベルな大会で完膚なきまでにボコボコにされた。
そんな目には誰だって遭いたくないですよね(笑)
流石に初参加で優勝は簡単ではないけど、出場するからには何勝かはしたいもの!
(たまにぶっちぎりの実力者はいるけど)
このために押さえておきたい点は、
- 出場する大会を吟味する。
- ある程度勝てるくらいの実力をつける。
この2つが大事です。
前者はこの記事で紹介しますし、
後者はどのくらいの実力が付けば戦えるのかの目安をお伝えします。
まずは、1、2級~初段あたりを目標に頑張ってみると良いでしょう。
実力の証明になることはもちろんのこと、初段辺りから履歴書でのアピールに使えます。
趣味、特技の所にオセロって書いておけば半分ぐらいオセロの話で終わりますよ。段も書いとくと賢そうに見えるというお墨付き。
— JUN_ichigo (@JUNichigo3) March 11, 2021
趣味の話になった時に、有段者だと言えば何かと盛り上がります。
オセロにも有段者ってあるんや!?←知らない人からは必ず決まった反応である(笑)
あと日本人は「段」って言葉好きらしいからね(・∀・)
目次(もくじ)
初参加の場合は、級位者以下限定の大会がオススメな理由
級位者以下限定の大会は文字通り、出場できるのは級位者(最高1級)までの大会です。
有段者は出場できません。
また級位者の他、初参加(級位なし)の方も原則出場できます。
このため誰でも出場できるオープン大会や有段者限定の大会に比べると、参入しやすいレベルになっています。
また、初参加の人もいるという想定で、大会のルールも細かく教えてもらいやすいです。
大会のときは主催から「今回初めて参加される方いますか?」とアナウンスがあるので、そこで手を上げて遠慮なく教えてもらおう。
このサイトでもオセロ大会のルールは記載しています。
オセロ連盟のサイトで調べると良い
大会の探し方は「日本オセロ連盟」という公式サイトでほぼチェック可能です。
- 新人戦
- 級位者の部
- B級
- ビギナー部門
- チャレンジカップ
このような名称がついているものは級位者以下限定の大会であることが多いです。
あなたが住む地域をクリック、大会案内という項目があるので、そちらを参考にすればOK。
過去の大会結果から、レベルを推察
誰が大会に参加するかは、当日になってみないと分からないことが多いですが、過去の結果を眺めていると、大雑把にレベルが推察できることがあります。
見るべき点は、先ほどの連盟サイトの「大会結果」の項目にある、
- 常連の人
- 段級位の分布
- 参加人数
この3つをぼんやり眺めてみましょう。
常連率
まず最初に見たいのは、大会の常連率。
毎回のように見かける名前の人は、おそらく貴方が参加する回にも参加されると思ってよいです。
その方のレベルをざっくり見ておくと良いでしょう。
段級位の分布
次に、大会結果から段級位の分布をざっくり見ると良いです。
級位者限定の大会なら1~2級の人ほど強く、このような方がどれくらいの割合を占めるか見ておく。
毎回1~2級が大多数なら、ちょっとレベルが高いかも?
でもそのような方は初段へ上がるのも時間の問題なので、いずれは級位者の部から晴れて卒業されると思います(笑)
参加人数
参加人数も眺めておくと良いでしょう。
大会の開催場所やシーズンなどで変わることも多いですが、同じ大会名は似たような参加者数になることが多いです。
そして絶対ではないですが、人数が多い方が勝ちやすいような気がします。
ちなみに10人中に強そうな人が3人いるのと、20人中3人いるのではレベルが違います。
前者の場合、1回戦で強い人と当たる可能性が高くなります。
1回戦で強い人同士が当たる確率も上がり、片方は負けるので、2回戦で強いのに下位にいるということが普通にあります。
(これは大会のメジャールールであるスイス式の特徴である。)
人数は少ないけど、強そうな人も少ない場合はもちろん上位を狙いやすくなります。
最終的には地理的な条件
自宅から遠すぎる会場は行くだけでも大変なので、どうしても地元を選択することになってしまいますね。
級位者限定の大会がないエリアもあったりします。
この辺は仕方ないと言うか…一気に実力つけてオープンの大会で初段を狙いにいくことになります。
この記事の最後に、定期的に開催される級位者限定の大会をまとめています。
どのくらいの実力が付けば戦えるのか?
利用者の多いオセロクエストのレートを目安にすると、
5分ルールで平均1800~1900くらいあれば、圧倒的全敗になることはそうそうないと思います。
おそらく2~3級くらいは十分狙えると思います。
自信がある方
現時点でオセロクエストのレート2000以上は常時維持でき、平均2100~2200以上くらいあるなら、有段者相手にボロ負けすることもないと思います。
いきなりオープンの大会に出てもそこそこの成績を出せるとは思います。
当然ですが、級位者限定よりオープンの大会の方がレベルが高く、その分同じ勝数で認定される段級位は高くなります。
注意:初参加で認定されるのは最高初段まで
連盟の規約にあるのですが、初参加の人、もしくは2級以下の人が段位を認定される成績を収めても、最高初段までになります。
(僕も2級の時代に二段相当の成績だしましたが、初段を認定されました 笑)
どうやら昇段は一度に二段階までという決まりがあるようです(全国規模の大会は除く)。
1級を所持しているなら、最高で二段になることができます。
相当自信があって、初参加でオープンの大会に出る場合は一応注意してください。
級位に関しては制限はありません。初参加で1級を取ることは出来ます。
オセロクエストは5分、大会は20分なのであくまで目安
上のレートはあくまで目安に考えてください。
というのもオセロクエストは5分持ち、大会は原則20分持ちで、読みの深さも変わってくるからです。
持ち時間が短い環境で練習していると、どうしても読みが浅くなりがちで、しっかり読めば正しく打てたはずの局面で、緩手を打ってしまいやすくなります。
特に終盤は浅い読みで着手したときに限って、敗着を打ってしまうことはよくあります。(有段者より級位者の方がミスが多めの傾向)
終盤は詰めオセロ問題で練習
そこでオセロクエストで練習しつつ、終盤はオセロジャパンが公表している、今日の詰めオセロを併せて取り組むと良いと思います。
こちらの日替わり問題は単に数えるだけのような内容ではなく、しっかり手筋の基礎を試すような良問が多いので(たまに超難問がありますが)良い練習になると思います。
今日も一発!
3連勝中(•'-'•) pic.twitter.com/Oio3Oo57dJ— 抜歯ぃ@sil*sol (@bassy_ver2) May 28, 2020
一発で正解すると「Win」に加えて「excellent(素晴らしい)」と褒めてもらえます。
これが結構嬉しいものである。
ある程度吟味したら、悩むより大会に出てみよう!
初参加は不安いっぱいだと思いますが、出てみるとスッキリするかもよ?
そして意外と勝てたりしますよ。
また大会参加するような人どんな人だろう?と思うかもしれませんが、大半の人は普通な感じの人です。
話しかければ普通に会話できるし。
内容はオセロ中心になると思うけどね(世間話されるより、僕は全然楽w)
大会が終わったら何名かで食事行く人もいるので、無理にとは言わないけどご一緒してみよう。
仲良くもなれるし、色々と情報も聞けたりする。
大会はスイス式、全勝は難しいが、全敗もしにくい
大会のルールはスイス方式が主流になっています。
詳しいことはスイス式に記載しています。
簡単に言えば、初戦だけはランダムに相手が決まるが、2回戦以降は同じ勝数の人同士が当たるようになる、というもの。
開幕2連敗したのに、3回戦が2連勝した人と当たるなんてことは、よほどの例外がない限りありません。
逆に連勝すればするほど、同じく連勝した人と当たるため、レベルが高くなります。
結論言えば、ある程度実力どおりの順位になるというものです。
このため、参加者全員のレベルが圧倒的高くない限り、全敗はあまりないです。
大会出るような人って級位者でもめっちゃ強いのでは?って思うかもしれないですが、確かに級位者でも上も見ればキリがない。
だけど下も同じく、キリがないです。
どれくらいの期間練習すれば、実力つきますか?
管理人の経験になりますが、1日2~3時間、このサイトで実力つけながら、楽しく、できるだけ習慣化できるくらいに取り組む。
これくらいなら、3~4か月くらいで級位者くらいの実力は付くと思います。
オセロクエストなら1800くらいは狙えるかな?
どこぞの企業サイトのオセロ記事を見ると、
「たった数日で無敵になれるオセロの必勝法」
だとか、魔法のようなタイトルを見かけたりしますが、流石に数日で有段者レベルになるのは、よっぽどセンスがない限り無理です(笑)
地道に頑張りましょう。
そしてある程度実力が付いたならば、大会に出てみよう。
こちらに大会の探し方や参加表明など書きました。
最初の第一歩がなかなか踏み出しづらいと思いますが、一度参加してみると次からは気楽になりますよ。
級位者限定・主な大会(全国版)
ここからは、エリア別に級位者限定の大会が定期的に開催されているものを列挙していきます。(一部例外あり)
東北
ふくしまオセロチャレンジカップ
【開催頻度】3ヶ月に1度くらい
【認定基準(全5回戦)】
4勝:3級
優勝:2級
全勝優勝or通算2回優勝:1級
2大会連続で全勝優勝 or 通算3回全勝優勝:初段
東北地方のお住まいの方向け。
初段は2大会以上が必須で条件が結構キツいので、1~2級くらいが取れたら、有段者を目指してオープン系の大会に出る方が良さそう。
東関東
流山オープンB級
【開催頻度】
1ヶ月に1度くらい
【認定基準(全5回戦)】
6人以上の参加が必要
4勝:3級
優勝:2級(4/5勝以上)
全勝優勝:1級
全勝優勝1回以上含む通算3回優勝 or 通算5回優勝:初段
流山オープンと流山オープンB級という似た名前の大会がある。
同時開催ではない模様。
級位者限定は末尾にB級とついている方。
1級までは1回の大会で取ることが出来るけど、
初段は最低でも3大会出ないといけないためキツめ。
1~2級くらいが取れたら、有段者を目指してオープンに出てみても良いんじゃないかな?
ちなみにA級は4/6勝で初段相当が認定される。
開催頻度が多い(運営さん頑張ってらっしゃる!)
交通の便的に、都内からもアクセスしやすいのでは?
茨城
土浦オープンB級
【開催頻度】
1ヶ月に1度くらい
【認定基準(全7回戦)】
5勝:2級
6勝:1級
連続優勝 or 通算3度優勝:初段
土浦オープンと土浦オープンB級と似た名前の大会がある。
同時開催ではないっぽい。
級位者限定は末尾にB級とついている方。
1級までは1回の大会で取ることが出来る。
初段は最低でも2大会出ないといけない。
1~2級くらいが取れたら、有段者を目指してオープンに出てみるのも良いでしょう。
A級は5/7勝で初段が認定される。
東京
りんかいチャレンジカップ(ビギナー)
【開催頻度】
1ヶ月に1度くらい
【認定基準(全6回戦)】
5勝:2級
優勝:1級
1年以内に再度優勝すれば初段(?)
- アドバンスト(四段以上)
- インターミディエイト(1級~三段)
- ビギナー(級位者)
の3部門で同時開催され、ビギナーは級位者以下のみ参加できます。
【品川シーサイドオープン・りんかいチャレンジカップにおいて、1年以内に同じ段級位を認定される成績を2回挙げた場合、1つ上の段級位の権利が得られます。ただしその時点で当該段級位の認定を受けている必要があります。】
大会案内にそう書いていますが、1級を認定される(=優勝)成績を収め、認定してもらう(認定申請をする)。
そこから1年以内に、もう一度優勝すれば初段が認定される、と見なされるでしょう。
新潟
新潟オセロチャレンジカップ
【開催頻度】
2ヶ月に1度くらい
【認定基準(全5回戦)】
2勝:3級
3勝:2級
4勝:1級
全勝優勝 or 連続優勝:初段
この大会は初段まで出場できるため、級位者以下限定よりはややレベルが高い。
その分認定される段級位もやや高め、全勝優勝(or 2大会連続優勝)で初段が認定される。
東海
浜松支部定例会
【開催頻度】
1ヶ月に1度くらい
【認定基準(全7回戦)】
Bリーグの場合
4勝:3級
5勝:2級
6勝:1級
7勝:初段
支部独自のランキングがあり、参加者が24人以上の場合A、Bの2リーグになる。
2リーグ制の場合、初参加ならおそらくBになると思う。
もし1リーグの場合5勝で初段が認定される。こちらは条件がキツい?
北陸・近畿
近畿は毎月開催はないものの、大会の種類が多い。
①京都順位戦
【開催頻度】
半年に1度くらい
【認定基準(全7回戦)】
リーグ数や人数で変動。どのリーグでも全勝なら初段以上
ここ最近独特なルールになった。
参加者を連盟レーティングを元に順位付けし、上位から8人ずつA、B、C、Dとグループ分けして行われる。
各グループでのリーグ戦になる。(一番下のリーグは人数次第で9人以上になる)
初参加の場合、レート900となるため、大体CかDリーグになると思う。
どのリーグでも全勝すれば少なくても初段は認定される。
②関西選手権B級
【開催頻度】
1年に1度
【認定基準(全7回戦)】
4勝:2級
5勝:1級
優勝または6勝:初段
年1回秋ごろに開催される。有段者限定のA級と同時開催。
全体的にレベルが高めなのか、6勝で初段が取れる。
6勝と言えば…準優勝以上?くらいだと思う。
同時に開催されるA級は有段者限定なので、初参加で出場することはできない。
③関西新人王戦
【開催頻度】
1年に1度
【認定基準(全6回戦)】
4勝:2級
5勝:1級
優勝:初段
年1回、単独で開催される
優勝で初段が認定される。
参加人数が少なければ5勝で優勝できることもある。
兵庫
①明石チャレンジカップ
【開催頻度】
年に2度
【認定基準(全6回戦)】
3勝:3級
4勝:2級
5勝:1級
優勝or初戦から5連勝:初段
年2回、8月と12月に開催される。
この大会は初段まで出場できるため、級位者以下限定よりはややレベルが高い。
その分認定される段級位も高め、6戦中開幕から5連勝、または優勝で初段が認定される。
②兵庫オセラーズカップ(プチカップ)
【開催頻度】
年に1度
【認定基準(全6回戦)】
4勝:3級
5勝:2級
年1回、誰でも参加できるゴールドカップと、2級以下or初参加限定のプチカップの同時開催。
プチカップの参加資格は2級までなので、初心者には優しい仕様(?)かもしれない。
しかし認定も低め、5/6勝以上で2級が最高。
ゴールドカップは4/6勝トップで初段が認定される。
九州
Qリーグ
【開催頻度】
月1度
【認定基準(全7回戦)】
参加者のレベルによる。最高三段。
独特なルール。
参加者を連盟レーティングを元に順位付けし、上位からA、B、C、Dとグループ分けして行われる。
初参加の場合、レート900となるため、いきなりAに分類されることは参加者が余程少ない限りないでしょう。
級位者限定の大会はざっとこんな感じ。
エリアによっては開催してないところもあるのが少し残念ですね。
競技人口が増えれば、そのへんも活発になってくると思うので、頑張って盛り上げていきましょう。
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