初心者レベルの中割りを更に磨く、色々な中割り

オセロ初心者向け(Step1)で、中割りの練習をしました。

ここStep2でも「中割り」を引きつづき紹介するのは、もっと奥深い中割りがあるから。

  • 中割りっぽく見えて、実は「悪手」とか
  • たくさん石を取るのに「好手」となる中割りとか

色々な打ち方があります。
ここでは箇条書きっぽく紹介し、細かいことは各リンクよりどうぞ!
初級者向け・一覧からもアクセスできます)

 

返した石の一部がむき出しになる、悪い中割り

中割りは「周囲に囲まれた石を返す」ような打ち方だけど、返した石の一部がむき出しになるような手があります。

イメージとしては…
地中を掘り進むモグラが綺麗に掘り進めずに、途中で地表に顔を出してしまうような感じですかね?(笑)

黒の立場で見てみましょう。

黒は中割りをしたけど、
返した石を起点に、白も中割りが出来てしまいました。

白視点で見ると返し戻しとも良い、中割りで反撃されるような手です。
このような黒の手は悪手になりやすく、できれば他の手を検討したいところ。

「返した石の一部がむき出しになる、悪い中割り」の記事はこちらから。

悪い中割り。返した石の一部がむき出しになると悪手になるかも?
初心者向けにて中割りの基礎について紹介しました。 ここでは、もう少し踏み込んだ中割りを身につけていきます。 ここで教えるのは、良さげに見えてかなり残念な中割り。 要は石の

一方、むき出しになっても好手となる中割り

↑と同じパターンに見えますが、少し違います。
中割りのように見えて、返した石の一部がむき出しになるのですが…

前述の盤面から、すこーしだけ変えました。
今回は白にc6による反撃を受けずに済みました。

このようなケースは、簡単に中割りで反撃されるケースよりは好手になりやすいです。
少し先読みが必要になることが多い打ち方です。

「むき出しになっても好手となる中割り」の記事はこちら。

返した石にむき出し部分があっても、好手となる中割り
前回、むき出しがある中割りは悪手になりやすい!ことを紹介しました。 中割りだと思って着手したが、返した石が綺麗に囲まれておらず、一部がむき出しになっていた。 そのむき出し部

大量取りの中割り

オセロは序盤から石を取りすぎない。
step1初心者編ではこう紹介しました。

しかしたくさん石を取っても好手となるケースがあります。

白の立場で見てみましょう。

この手は5石も取りましたが、返した石は綺麗に内部を掘り進んだ中割りであり、好手と言えます。

実はこの白の手、色々恩恵のある手だったりします。

「大量取りの中割り」の記事はこちら。

大量取りでも好手となり得る中割り
「オセロ初心者向け」のこちらでも紹介はしてますが... オセロは序盤から石を大量に取ると中盤にかけては自分の石が多くなる。 一見有利に見えるけど、実は全然違う。 中盤

2方向返し(3方向返し)の中割り

できるだけ1方向だけ取る打ち方が良い。
step1初心者編ではこう紹介しました。

しかし2方向返しであっても、綺麗に中割りが出来ていれば好手になることがあります。
3方向でも4方向でも好手になることはある(ただし数はそう多くはないです)

白の立場で見てみましょう。

返した2方向の石、いずれも綺麗に囲まれていますね。
こういう手は2方向返しでも好手になりやすいです。

 

似た形ですが、3方向返しの例も。

3方向返しでも、このように完全に囲まれている場合はほぼ好手なのですが、

多方向返す=自分の石を大きく増やすため、盤面の変化を注意深くチェックする必要があります。

「2方向返し(3方向返し)の中割り」の記事はこちら。

2方向返し(3方向返し)でも好手となり得る中割り
Step1「初心者向け」で一方向返しをお話しました! これは、序盤で自分の石を増やしすぎないためのコツです。 では2方向返し、3方向返しはダメなのでしょうか? いいえ。2

相手に中割りされてはいけない。

色々な中割りをダイジェストっぽく紹介しました。
ここでとても大事なことがありまして。

ここで紹介している中割りは、当然ながら相手も狙ってくる!

これを意識する必要があります。

相手に中割りの手があるようなら、なにかしら対処が必要になり、
少し先まで読む必要が出てきます。

とは言ってもいきなり先読みは難しいので、このstep2初級編からstep3中級編に掛けて、ジワジワと身に付けていけば大丈夫でしょう。

一つだけ例を挙げるとするなら…
先ほど紹介した「大量取りの中割り」と同じモノ。

初心者レベルの中割りを更に磨く、色々な中割り

白番なのですが、
もしここで黒番だとどうでしょう?

中割りできそうな場所ば見当たりませんか?

c4ですね。
d5の石だけを返せる、黒にとっては非常に良い中割りです。

ですが今は白番。
黒がc4に打てるのは、e6の黒石があるからなのです。

e2で中割りすると同時に…

これでどうでしょう?
e6を白にしたことで、黒はc4に打てなくなりました。

これはstep3中級編の「消去」と言う項目で詳しく紹介します。
今は「へぇーそうだったのかぁw」くらいに頭に入れておけばOKです。

「相手に中割りされてはいけない。」の記事はこちら。

相手に中割りされてはいけない。-オセロで勝つコツ・必勝法(初級者向け)
ここは少し相手の立場になって考えてみよう。貴方の打った手に対して、相手が容易に中割りを出来る状況を作ってしまうのは良くないです。「自分の打つ盤面だけでなく、自分が打った後の盤面を相手の立場で考える」と言った少し盤面の読みが必要になります。

開放度理論とか言う考え方を用いた中割り

ここまでは中割りを盤面の形を見て打ってきましたが、
形ではなく、実際に置かれている石をちょっと理系的に数値化して、評価すると言う考え方です。

この数値が毎回正しいと言うわけでもなく、実戦でそこまで計算するのも時間が勿体ないので、ざっくり概念的なことだけ覚えておけばいいでしょう。

「開放度理論とか言う考え方を用いた中割り」の記事はこちら。

中割りを数値化して考える「開放度理論」とは?
名づけたのはσ(・・)ではないですよ? ここまで色々な中割りについて触れ、 返した石が綺麗に囲まれているとか、むき出しになっているとか散々言ってきました。 ここでは、

とりあえず、こんだけ。
色々なパターンの中割りが出来るようになると、それだけ打てるようになる手が増えると思います。

 

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